子育ての新境地! 「AI時代」を生きる子どもに親が本当にするべきこと

『AI時代の子育て戦略』(著・成毛眞)を3児の母ライターが読み解いた

筒井 裕子

写真:アフロ
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正解のない子育てだからこそ、日々試行錯誤の毎日。今までの慣習や常識にのっとったやり方でいい……わけがない! 3児の母ライターが、書籍『AI時代の子育て戦略』から学んだ子育て方針を紹介します。

AI時代を見据えた子育て できていますか?

子育てって、よっぽど強い教育方針がない限り、誰かが決めた模範解答(的なもの)の元に行われている家庭が大半だと思うのですが、どうでしょう。

例えばインドアよりアウトドア、ゲームやタブレットは極力NG、みたいな方向性とか。もう少し教育に寄った話だと、塾通いは必須、大学までは出しておく、とか。
正直周りと足並みを揃えておけば安心、みたいなところはありますよね。
簡単に言うとこの本は、これら安全圏をひょいっと飛び越えた、全く新しい子育てのススメです。

「AI時代の子育て戦略」(著:成毛 眞)

すべては“これからのAI時代を生き抜ける大人に育つのかどうか”。その基準で考えれば、ただガリ勉して有名大学に進学するみたいな従来の優等生モデルはいただけないと。

本の帯にはこう書かれていました。
「子供には徹底的にテレビゲームをやらせなさい!」。なんて斬新!
しっかりした根拠に基づいた育児書もよいけれど、自分らしい子育て法を模索するには、時にこんな変化球な意見にも目を通しておきたいものです。
従来の育児の常識から外れる部分が多々あり、好き嫌いが大きく分かれる内容であることは確かですけど、私の場合は、最後まで夢中で読んでしまいました。
その感想はシンプルに、これからの育児がとっても楽しみになってきた!! この一言に尽きます。
これって育児本を読んだうえでの最上級の収穫だと思いませんか?

オール5の優等生より1つでもハマるものを探せた子が生き抜ける

まず本書を読むにあたって著者である成毛眞さんを知らなきゃ始まらない。
元日本マイクロソフト社長という経歴を持つ成毛さんは、誰もが知るWindowsを日本に広め、今当たり前にあるネット環境の世の中を作り出した立役者とも言える人物。日々育児に追われている主婦としては縁遠い世界の人が、まさかの子育てについて語った本ということで興味深かったのです。

さすがは日本のあり方から変えてしまった天才というだけあって、子育ての提案はどれもふりきれていて、個性的! でも妙に納得できるんです。一見極端な考え方でも、これからの新時代を生きていくうえでは確かに理に適った話ばかりで。

子育ては「ハマるもの探し」の旅だと書かれています。この言葉に何度深くうなずいたことか。本人が好きなことはジャンル問わずとことんやらせればいい、というのが成毛さんの考え方なんです。それがたとえテレビゲームであっても。

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