さかなクンと一緒に考える【プラスチックごみ問題】深刻化する海洋ゴミの実態とは?
「プラギョミ漁」で“ギョギョギョッ!”な発見 『さかなクン探究隊』活動レポート第3弾
2024.11.21
深刻化する海洋プラスチック問題
手軽で安価、汎用性のあるプラスチックは私たちの生活のあらゆる場面で使用されています。そして多くのプラスチックが利用後に適切に処理されることなく、環境中に放出されているのが現状です。
環境省の発表によると1年間におよそ800万トン(ジャンボジェット機50000機分!)ものプラスチックが海に流れ出ており、このままいくと、2050年には、海を漂うプラスチックごみの総量が、魚の量を上回ってしまうといわれています。
(出典:環境省 環境白書、環境省 ecojin、WWFジャパンWEBサイト「海洋プラスチック問題について」)
“プラギョミ“とは?
海に流れ出たプラスチックごみを「プラごみ」ではなく、「プラギョミ」と呼んでいるさかなクン。
「ごみとなってしまったプラスチックさんたちも、もともとは、便利で人のくらしの役に立っていたものたちでギョざいます。そのプラスチックさんたちを悪者と仕立てて、憎んだり、忌み嫌ったりするのではなく、いろんなものに生まれ変われる資源であり、なかまなんだと思えたら、ギョミ拾いもビーチクリーンももっとポジティブで楽しいものになりますよね」と話してくれました。
たしかに、「ごみ」ではなく、さかなクンふうに「ギョミ」というだけで、なんだかユーモアがあって、ごみに対する意識が自然と変わりそうです。人間の都合でつくられ、使われ、そして捨てられているプラごみ。プラごみは“捨てるもの”ではなく、“救うもの”というふうにみんなの意識が変わっていくといいなという願いから、様々な海洋ごみに、それぞれ親しみやすいネーミングと背景を感じさせるキャラクターを与えた『海洋プラギョミ図鑑』が考案されました。
さかなクンの言うとおり、多くの人々が集って、ゴミを増やさず、有効に活用する新たな発想や知恵をみつけられたら、とても素敵だと思います。