「勉強を教えない塾」がメディアで超話題 「探究学舎」の驚きのカリキュラムとは オンライン授業を「親子が初体験」
【今こそ学力観のアップデートをするとき】好奇心の種をまく探究学舎の学び#2 オンラインコース・参加ルポ
2024.07.02
子どもも大人ものめり込む授業
盛りだくさんの1時間を終えて、娘は大満足の様子。クイズでは「どうしよう! どっち?」と悩みながらも楽しそうに考え、実験中は何度もペットボトルを落として結果を確かめていました。
普段はどちらかというと慎重派で、特に慣れない場所では自分を出せないことが多い娘ですが、探究学舎では進んで声を上げ、チャット欄への書き込みも熱心に行っていました。
さらに授業後、希望する子どもたちが質問できる時間が30分ほど設けられていますが、最後まで画面を閉じることなく楽しそうに参加していたのです。
受講前は、娘がこれほど積極的に参加し、内容に興味を持つとは予想していませんでした。ですが、実際に参加してみると理数系が大の苦手な大人でさえ、「確かにおもしろいな」と納得します。絶妙なタイミングの問いや実験により、1時間があっという間に感じ、受講後は「もっと知りたい」という気持ちがムクムクと湧き上がってきました。
こうした内容面の充実に加え、オンラインであることを感じさせない「参加実感」も、子どもたちが夢中になる大きな要素です。探究学舎の授業では、講師や「天の声」の担当が適宜、子どもたちの発言や実験の様子をすくい上げ、コメントや声かけをしていきます。
このため、子どもたちは「自分も参加している」「見てもらえている」という感覚を持つことができます。娘も、自分の実験が取り上げられたときはとても喜んでいました。
この日の授業が相当おもしろかったのか、娘は翌日「探究学舎、毎週受けたい」と言い出しました。習い事を増やしたくないと以前、話していたのですが「えっ、あれって習い事なの? 家で受けられるし、習い事って感じがしない」とつけ加える姿も見せました。
冒頭で森田氏が「子どもたちは探究学舎に遊びにきている感覚」と話していましたが、娘もまさに同じ気持ちになったのです。今では毎週の授業を受講するとともに、ときどき開催される別テーマの無料講座などにも興味を示し、参加するようになっています。
「楽しい」「おもしろい」と感じると子どもは驚くほど積極的になる。そして、そのエネルギーはさまざまな分野に波及し、興味のあることがどんどん広がっていくのだと改めて実感しました。
第3回では、ライター親子が探究学舎のリアル講座・探究スペシャル「元素編」に参加した様子と、子どもたちの反応などをレポートします。
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【森田太郎 プロフィール】
1977年生まれ。東京都出身。幼いころから遊びが大好きで、小学校入学後も宿題・勉強はほとんどせずに過ごす。ユーゴスラビア内戦を機に民族問題に関心を持ち、大学へ進学。ボスニア・ヘルツェゴビナにたびたび渡航し、1999年にサッカーによる民族融和を目指した論文で『秋野豊賞』を受賞。2000年にはNGO「サラエヴォ・フットボール・プロジェクト」を設立し、平和構築活動に従事。その後、東京都小学校教諭として13年勤務したのちに、2019年より探究学舎講師に。2021年からは三鷹市内の小学校で非常勤講師も務めている。著書に『サッカーが越えた民族の壁──サラエヴォに灯る希望の光(明石書店)』。
取材・文 川崎ちづる
【好奇心の種をまく探究学舎の学び】の連載は、全5回。
第1回を読む。
第3回を読む。
第4回を読む。
第5回を読む。
※公開日までリンク無効
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川崎 ちづる
ライター。東京都内で2人の子育て中(2014年生まれ、2019年生まれ)。環境や地域活性化関連の業務に長く携わり、その後ライターへ転身。経験を活かし、環境教育や各種オルタナティブ関連の記事などを執筆している。WEBコラムの他、環境系企業や教育機関などのPR記事も担当。
ライター。東京都内で2人の子育て中(2014年生まれ、2019年生まれ)。環境や地域活性化関連の業務に長く携わり、その後ライターへ転身。経験を活かし、環境教育や各種オルタナティブ関連の記事などを執筆している。WEBコラムの他、環境系企業や教育機関などのPR記事も担当。