低利用魚とは?さかなクンと考える「未来もずっとお魚をおいしくいただける」方法

“低利用魚”をさかなクンとギョギョッと深掘り!『さかなクン探究隊』活動レポート第5弾

日本近海にいる多種多様な魚たち。わたしたちはその1%の特定の魚しか食べていない!

探究隊の活動もこれでギョ回目! さかなクンと探究隊員とのかけあいも息ピッタリ!
すべての画像を見る(全17枚)

さかなクン

みなさまは、日本にはお魚さんがどのくらいいるか知ってますか?

探究隊員

100はいそう!

探究隊員

300くらい?

さかなクン

じつは、日本のお魚さんは、な、なんと! 4000種以上が知られています。でも、ふだんよく食べるお魚は、マグロちゃん、サケちゃん、サバちゃん、サンマちゃんなど、およそ30種なのです。

その結果、限られたお魚だけがたくさん獲られてしまって、生態系のバランスがくずれることにつながるのでギョざいます。

さかなクンは、そんな悲しいことが起きないように、あまりなじみのないお魚さんも、じつは“こんなにおいしいんだ!”ということを、知っていただきたいなと思います。

”低利用魚”のクロダイちゃんの生態を解説するさかなクン。

スーパーや魚屋さんでよく目にし、私たちがふだんおいしく食べている魚は、“食用魚”とか“水産重要種“とよばれています。一方、限られた地域では食べられているものの、日本全体では食用としてあまり知られていない、流通していない魚のことを“低利用魚”ともいいます。

そんな低利用魚のなかから、さかなクンは探究隊員たちに紹介したいお魚として、今回はクロダイをピックアップ。クロダイの驚きの生態や特ちょうから、タイのなかまたちまで、イラストや楽しいクイズ形式で紹介してくれました。

タイのなかま14種をギョ紹介。
さかなクン画「クロダイ」ちゃん

また、海水温の上昇でクロダイの活動範囲が広がり、冬でも東京湾で活発に活動するようになったため、近年、海苔の養殖が多大な被害にあっていることも話題にあがりました。

さかなクンは、「食害の犯人として悪者扱いされているクロダイちゃんですが、ただただ駆除するだけでなく、クロダイちゃんのおいしさを広く知ってもらうことが大切」と話してくれました。

より多くの人がクロダイを知り、調理し、食べることで、いずれ飲食店や食卓に並ぶようになり、いつかは値段がちゃんとつく魚になるといいな、と思っているそうです。

低利用魚の詳しい解説やクロダイ以外のさかなクンのおすすめの低利用魚のお話は動画でチェック!

次のページへ 低利用魚とは? 専門家が詳しく解説!
50 件