低利用魚とは?さかなクンと考える「未来もずっとお魚をおいしくいただける」方法
“低利用魚”をさかなクンとギョギョッと深掘り!『さかなクン探究隊』活動レポート第5弾
2024.12.19
日本近海にいる多種多様な魚たち。わたしたちはその1%の特定の魚しか食べていない!
さかなクン
みなさまは、日本にはお魚さんがどのくらいいるか知ってますか?
探究隊員
100はいそう!
探究隊員
300くらい?
さかなクン
じつは、日本のお魚さんは、な、なんと! 4000種以上が知られています。でも、ふだんよく食べるお魚は、マグロちゃん、サケちゃん、サバちゃん、サンマちゃんなど、およそ30種なのです。
その結果、限られたお魚だけがたくさん獲られてしまって、生態系のバランスがくずれることにつながるのでギョざいます。
さかなクンは、そんな悲しいことが起きないように、あまりなじみのないお魚さんも、じつは“こんなにおいしいんだ!”ということを、知っていただきたいなと思います。
スーパーや魚屋さんでよく目にし、私たちがふだんおいしく食べている魚は、“食用魚”とか“水産重要種“とよばれています。一方、限られた地域では食べられているものの、日本全体では食用としてあまり知られていない、流通していない魚のことを“低利用魚”ともいいます。
そんな低利用魚のなかから、さかなクンは探究隊員たちに紹介したいお魚として、今回はクロダイをピックアップ。クロダイの驚きの生態や特ちょうから、タイのなかまたちまで、イラストや楽しいクイズ形式で紹介してくれました。
また、海水温の上昇でクロダイの活動範囲が広がり、冬でも東京湾で活発に活動するようになったため、近年、海苔の養殖が多大な被害にあっていることも話題にあがりました。
さかなクンは、「食害の犯人として悪者扱いされているクロダイちゃんですが、ただただ駆除するだけでなく、クロダイちゃんのおいしさを広く知ってもらうことが大切」と話してくれました。
より多くの人がクロダイを知り、調理し、食べることで、いずれ飲食店や食卓に並ぶようになり、いつかは値段がちゃんとつく魚になるといいな、と思っているそうです。