100均素材で実験!「おりがみ橋づくり」でちびっ子建築家を目指そう

【おうちで実験教室】 理系脳を育てる科学の見方・あそび方を専門家が徹底解説 100均素材で幼児にもわかる!

子どもは実験が大好きです。
小さいうちから、実際にさわって、動かして、自分の目で見る。こうした実体験の積み重ねが、理科教育の基礎となります。子どもたちの「知りたい」「やってみたい」を刺激するのは、高価な科学おもちゃや実験教室だけではありません。廃材や100均ショップで買える材料で、幼児でもかんたんにできる実験をご紹介しましょう。

実験を提供してくれたのは、理科教諭の齋藤実先生。実験あそびを通して、幼児にもわかる「科学の見方」の解説もしていただきました。

おりがみ1枚で最強の橋をつくろう

撮影:Yuchi
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今回のテーマ
「形と強さ」

おりがみで「強い橋」をつくり、どのぐらい重いものがのせられるか実験してみましょう。折ったり、曲げたり、ちょっと形を変えるだけで、おりがみがおどろくほど強くなります。”ちびっ子建築家”として「最強の橋を、最小の手数と材料で」つくる工夫を考えてみましょう。

【必要なもの】

おりがみ
つみき(大)
※橋げた用。同じサイズの箱などでも可。
つみき(小)
※おもり用。誤飲の心配がなければ、おはじきやコインなど、小さいものが細かい比較ができるのでおすすめ。

撮影:Yuchi

【あそび方】

(1)まずはおりがみの強さを確認しよう
同じ大きさのつみき2個をならべ、橋げたをつくります。このとき、つみきの間の距離を測っておきましょう。比べる実験をするときには、できるだけ条件をそろえることが大切です。おりがみ1枚をそのまま橋げたにわたして、おもりをのせます。

なにもしないおりがみでは、かんたんに橋がくずれる。撮影:Yuchi

薄いペラペラのおりがみ1枚では、おもりを1つも支えることができませんでした。同じおりがみ1枚を使って、もっと強い橋がつくれるか、実験してみましょう。

(2)両端を折ってみる
おりがみの両端を3cmほど折ってみましょう。橋げたにわたす向きを変えて、強さを比べます。

まず、橋げたと平行にわたします。

折り筋を橋げたと平行にした場合。撮影:Yuchi



撮影:Yuchi

橋はすぐにくずれてしまいました。なにもしないおりがみとほとんど変わりません。

つぎに、折り筋を橋げたと直角になるようにわたします。

折り筋を橋げたと直角にした場合。撮影:Yuchi



撮影:Yuchi

おりがみはかなりたわんでいますが、おもり3個をのせることができました。


(3)折り筋をふやしてみる
上の実験の結果を見ると、直角に折り筋をつけると強くなることがわかりました。では、折り筋をふやしてみるとどうなるでしょう?

蛇腹に折った場合。撮影:Yuchi



撮影:Yuchi

おもり6個をのせることができました。
折り筋をふやしたら、強度が上がりました。このままどんどん折り筋をふやしていったら、どんどん強度は上がるのでしょうか? ぜひ、実験してみてください。

(4)いろいろな形を試してみよう
たとえば、折り筋をつけなくても、丸めただけでも紙は強くなります。

「たいこ橋」のように紙をアーチ状に丸めた場合。撮影:Yuchi



撮影:Yuchi

おもり6個をのせることができました。

ここで取り上げたのは、ほんの一例にすぎません。このほかにも、いろいろな科学の力を駆使して、世界中の人がこの「紙の橋」づくりにチャレンジしています。ときどき、コンテストも開かれています。みなさんも、自分なりに工夫をして、最強の「紙の橋」づくりにチャレンジしてみてください。

【結果発表!】

ペラペラのおりがみ1枚でも、折ったり、曲げたり、形を変えることで、強くすることができた。(くわしい解説は次のページで)

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