100均素材で実験!「おりがみ橋づくり」でちびっ子建築家を目指そう
【おうちで実験教室】 理系脳を育てる科学の見方・あそび方を専門家が徹底解説 100均素材で幼児にもわかる!
2021.06.03
子どもは実験が大好きです。
小さいうちから、実際にさわって、動かして、自分の目で見る。こうした実体験の積み重ねが、理科教育の基礎となります。子どもたちの「知りたい」「やってみたい」を刺激するのは、高価な科学おもちゃや実験教室だけではありません。廃材や100均ショップで買える材料で、幼児でもかんたんにできる実験をご紹介しましょう。
実験を提供してくれたのは、理科教諭の齋藤実先生。実験あそびを通して、幼児にもわかる「科学の見方」の解説もしていただきました。
おりがみ1枚で最強の橋をつくろう
今回のテーマ
「形と強さ」
【必要なもの】
おりがみ
つみき(大)
※橋げた用。同じサイズの箱などでも可。
つみき(小)
※おもり用。誤飲の心配がなければ、おはじきやコインなど、小さいものが細かい比較ができるのでおすすめ。
【あそび方】
(1)まずはおりがみの強さを確認しよう
同じ大きさのつみき2個をならべ、橋げたをつくります。このとき、つみきの間の距離を測っておきましょう。比べる実験をするときには、できるだけ条件をそろえることが大切です。おりがみ1枚をそのまま橋げたにわたして、おもりをのせます。
薄いペラペラのおりがみ1枚では、おもりを1つも支えることができませんでした。同じおりがみ1枚を使って、もっと強い橋がつくれるか、実験してみましょう。
(2)両端を折ってみる
おりがみの両端を3cmほど折ってみましょう。橋げたにわたす向きを変えて、強さを比べます。
まず、橋げたと平行にわたします。
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橋はすぐにくずれてしまいました。なにもしないおりがみとほとんど変わりません。
つぎに、折り筋を橋げたと直角になるようにわたします。
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おりがみはかなりたわんでいますが、おもり3個をのせることができました。
(3)折り筋をふやしてみる
上の実験の結果を見ると、直角に折り筋をつけると強くなることがわかりました。では、折り筋をふやしてみるとどうなるでしょう?
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おもり6個をのせることができました。
折り筋をふやしたら、強度が上がりました。このままどんどん折り筋をふやしていったら、どんどん強度は上がるのでしょうか? ぜひ、実験してみてください。
(4)いろいろな形を試してみよう
たとえば、折り筋をつけなくても、丸めただけでも紙は強くなります。
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おもり6個をのせることができました。
ここで取り上げたのは、ほんの一例にすぎません。このほかにも、いろいろな科学の力を駆使して、世界中の人がこの「紙の橋」づくりにチャレンジしています。ときどき、コンテストも開かれています。みなさんも、自分なりに工夫をして、最強の「紙の橋」づくりにチャレンジしてみてください。
【結果発表!】
ペラペラのおりがみ1枚でも、折ったり、曲げたり、形を変えることで、強くすることができた。(くわしい解説は次のページで)