【子どもの風邪】ホームケア新常識「風邪のときは入浴を控える」は間違い!「風邪をひいたときの入浴の判断」〔医師が解説〕
令和の「子どもホームケア」#4~風邪のときの入浴~
2025.02.04
小児科専門医:森戸 やすみ
入浴時は全身の状態をチェック
入浴は、お子さんの全身を観察できる機会でもあります。例えば、発熱時に体に発疹のようなブツブツがあれば、風邪ではなく、もしかしたら水疱瘡(みずぼうそう)や手足口病、とびひといった感染症かもしれません。もちろん、虫刺されやじんましん、冬なら乾燥による湿疹の可能性もあります。
子どもがひとりでお風呂に入れる年齢になると、親御さんが発疹の有無を把握できていないケースも増えてきます。入浴は子どもの全身を確認できる大事な機会でもあるので、特に風邪気味のとき、体調を崩しているときは、全身をよく見てあげてくださいね。
2014年に水疱瘡のワクチンが定期接種化してから水疱瘡にかかる子はずいぶんと減りましたが、中には2回接種していてもかかってしまうお子さんがいます。
ワクチンを接種していると症状が軽いため、熱が出なかったり、発疹の数が少なかったりと、親御さんではほかの病気と見分けがつかない場合も多いです。心配な場合は小児科や皮膚科に相談してください。
〔小児科医:森戸やすみ〕
【子どものホームケアの新常識 その4】
風邪をひいていても熱があっても、元気があれば入浴してOK。ぬるめのお湯でササっと済ませ、湯冷めに注意する。
取材・文/星野早百合
星野 早百合
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
森戸 やすみ
小児科専門医。1971年、東京都出身。一般小児科、新生児集中治療室(NICU)などを経験し、現在は都内のクリニックに勤務。『子育てはだいたいで大丈夫』、共著に『やさしい予防接種BOOK』(共に内外出版)など、医療と育児をつなぐ著書多数。『祖父母手帳』(日本文芸社)の監修も手がける。子どもの心身の健康や、支える家族の問題について幅広く伝える活動を行っている。
小児科専門医。1971年、東京都出身。一般小児科、新生児集中治療室(NICU)などを経験し、現在は都内のクリニックに勤務。『子育てはだいたいで大丈夫』、共著に『やさしい予防接種BOOK』(共に内外出版)など、医療と育児をつなぐ著書多数。『祖父母手帳』(日本文芸社)の監修も手がける。子どもの心身の健康や、支える家族の問題について幅広く伝える活動を行っている。