不安症、発達障害の子どもが「うつ病」に? 遺伝・環境・疾患…「うつ病になりやすい子ども」の特徴と治療 専門医が解説
子どものうつ病#2 ~うつ病の診断・治療~
2024.12.03
北海道大学病院子どものこころと発達センター特任教授、児童思春期精神医学専門医:齊藤 卓弥
北海道大学病院子どものこころと発達センター特任教授・齊藤卓弥(さいとう・たくや)先生に聞く「子どものうつ病」について。
第1回は、子ども特有のうつ病の特徴と症状、子どものうつ病が見逃されやすい理由を伺いました。第2回は、うつ病になりやすい子どもの特徴と二次障害、うつ病の診断・治療について。うつ病を患う子どもの40%以上は、発達障害などほかの精神疾患を抱えているといいます。
うつ病になりやすい子どもには、どのように向き合えばよいのでしょうか? うつ病の診断方法から治療法まで、齊藤先生に聞きました。
●齊藤 卓弥(さいとう・たくや)PROFILE
北海道大学病院子どものこころと発達センター特任教授、児童思春期精神医学専門医。アルバート・アインシュタイン医科大学(米)精神科助教授、日本医科大学精神医学教室准教授を経て、2014年より現職。
うつ病の要因は「遺伝」と「環境」
──うつ病はどのように発症するのでしょうか?