子どもと新型コロナ　小２長男が小児ワクチン接種　副反応は？〔忽那先生の解説付き〕

待機中に体調の変化も見られなかったので無事帰宅。打つ前に先生から「熱が出るとしたら今晩だと思います」と言われたので、急な体調の変化が心配で、長男には自宅でも安静に過ごしてもらうようにしました。また、接種部位は刺激しないように、なるべく触らないようにとも伝えました。

その他にも、接種後は
・気持ち悪さ
・だるさ
・頭痛
・寒気
などの症状が出ることがあると、厚生労働省のHPにありました。

入浴については、医師から特に何か言われた訳ではありませんが、わが家は念のため、当日の入浴は控えることにしました。

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就寝するまで、特に体調に変わりなく、発熱することもありませんでした。長男は接種した部位に多少痛みを感じていましたが、腕がまったく上がらない、といった症状は見られませんでした。

翌朝、起床後に検温。長男は平熱が高めなのですが、いつもとおなじ36.8度。しかし前日より、接種した部分の痛みがあるようで、「今の腕の状態で、誰かに触られたり、ぶつかったりしたら耐えられないから休みたい」と言われ、学校はお休みすることに。

１日中家のなかで、読書、ゲーム、少しドリルをして、ベッドやソファで、ゴロゴロとのんびり過ごしました。結局この日も発熱することはなく、腕の痛みも接種後2日目にはなくなり、登校も再開。登校後も普段通り過ごし、大きく体調を崩すこともありませんでした。

副反応の出方は個人差があるので一概には言えませんが、長男の場合は心配していた割には何事もなく、ワクチン接種への不安が親子ともども解消されました。しかし、まだ２回目の接種を受けていないので、２回目でどのような副反応が出るのかはわかりません。大人でも２回目に強く副反応が出たという方もいますし、大丈夫だったからと安心せず２回目に臨みたいと思っています。

長男のワクチン接種にあたり、わが家で特に注意したことがあります。それはワクチン接種前後の激しい運動を避けることです。

ワクチンとの直接関係があるとは証明されていませんし、原因が明らかになっていませんが、若い方がワクチン接種後に亡くなる例があったことと、専門家による「接種後１週間は激しい運動は控えたほうが良いのではないか」という見解が示されていたことなどから、夫婦で話し合い、わが家はこのような考えに至りました。

長男はサッカーとスイミングの習い事に通っています。ワクチン接種日と次の日は安静にしてもらいたかったので、習い事の日にちが重ならないように、接種日を選んで予約しました。

また接種日翌日は、副反応が予想できなかったため、学校を休んでもいいように、私の仕事のスケジュールを調整し、事前に態勢を整えるようにしました。基本的に在宅がメインの仕事ではあるのですが、この日は取材や打ち合わせなどは入れず、いつでも長男に対応できるように、時間的にも気持ち的にも余裕を持っておきました。結果として、学校を休むことになったので、良かったなと思っています。

働いているママパパは、当然お仕事の都合などもあると思いますが、金曜日にワクチンを接種、翌土曜日は休息日、日曜日は様子見の日にすると親子ともに負担が少なくていいかもしれません。

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さて、先ほど２回目の接種がまだ、というお話をしましたが、２回目のワクチン接種のタイミングを考えていたところ、なんと７月に長男が新型コロナウイルスに感染してしまいました！

次回は、ワクチン１回接種した後、コロナ感染した長男の様子と、家庭内感染はどうだったかについてをお伝えします。

取材・文／秋音ゆう

１回目　　小２男児がワクチン接種した理由　感染症専門医・忽那先生の解説付き
３回目　小２長男がワクチン接種後にコロナ感染！　そのとき家族は？〔忽那先生の解説付き〕

【忽那賢志（くつな・さとし）先生】

感染症専門医。国立国際医療研究センターを経て、2021年７月より大阪大学医学部 感染制御学 教授。大阪大学医学部附属病院 感染制御部 部長。
感染症全般を専門とするが、特に新興感染症や新型コロナウイルス感染症に関連した臨床・研究に携わっている。