【男の子の性教育】子どもに「初めての射精:精通」をどう教える? 親のサポートを専門医が伝授
「子どものマスターベーション」で親が知っておくべきこと#1 ~精通の教え方編~
2024.04.17
泌尿器科医・聖隷浜松病院リプロダクションセンター長:今井 伸
幼少期から性教育をしていくことが大切といわれる昨今。
プライベートゾーンや、女子の生理、ジェンダーなどが話題の中心になる一方で、少し置いてきぼりにされているのが「男子のマスターベーション(オナニー)」の話。
「現代の性教育では、もっとも肝心な“射精”についての正しい知識を教えていない。正しく射精を知ることは、より良い性生活を送る基礎になる」と話すのは、聖隷浜松病院のリプロダクションセンター長兼総合性治療科部長で、泌尿器科医の今井伸(いまい・しん)先生。
子どもたちが性について健全な価値観を育み、性犯罪の被害者にも加害者にもならないために、正しい射精教育、なかでもマスターベーションの話は必要で大切なこと。
でも、母親にとったら男子の「射精」は未知な世界。子どものマスターベーションを考える前に、まずは初めての射精である「精通」について、今井先生に教えてもらいました。
●PROFILE 今井伸(いまい・しん)
1971年島根県生まれ。泌尿器科医、聖隷浜松病院リプロダクションセンター長。専門は性機能障害、男性不妊、男性更年期障害。講演会や各メディアを通じ正しい性知識の普及に努める。近著に『射精道』(光文社新書)など。
※1回目/全3回