『はたらく細胞LADY』に学ぶ最強の性教育自習本! 知っているようで知らない最新性知識

10代の子と親が知っておきたい「性」の新知識 #1~自分の守り方編~

医療ライター:及川 夕子

「お嬢さま」が好きすぎる免疫細胞のキャラクター・マクロファージは、危害を加えようとする、ありとあらゆるものに怒りを募らせます。  引用:『はたらく細胞LADY 10代女性が知っておきたい「性」の新知識』(講談社)より

心や体に関する正しい知識を得るための自習対策本

本書は学校で教わっていないことを自身で学べる「自習対策本」の要素も併せ持っています。

「私が子どものころ、性に関する疑問を親や先生に聞くことはありませんでした。自分では経験していなくても、『若いときに妊娠して進路をあきらめなくてはならない子もいるのか……』等々、雑誌の相談コーナーを必死に読んで、知識を吸収していました。

最近は外部講師を呼んで性教育の講演を行う学校もありますが、残念ながらすべての学校で行われているわけではありません。家庭での性教育も親御さんの価値観や取り組み方で、得られる知識に差が生じてしまいます。

子どもたちが正しい知識を得ることができ、必要であれば適切な支援につながるような情報を掲載することが重要だと思い、この本にその思いをこめました」(及川さん)

本書は「10代女性」と名付けられているものの、年齢や性別を問わず、誰に対しても大切なことが書かれています。知識を得ることで、子どもはもちろん、ママパパが自分自身を守ることにもつながるはずです。

第2回は、生理のウソ・ホントについて伺います。

取材・文/畑菜穂子

細胞たちが、思春期に起こる心や体の変化やジェンダー、多様性などについて詳しく解説してくれる『はたらく細胞LADY 10代女性が知っておきたい「性」の新知識』(著者:及川夕子 監修:高橋幸子 原田重光 乙川灯 清水茜/講談社)。

【脚注】
※1「NO・GO・TELL」=NPO法人「CAPセンター・JAPAN」のプログラム」。
http://cap-j.net/program/pillar

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おいかわ ゆうこ

及川 夕子

医療ライター

新聞社勤務を経てフリーランスに。新聞、雑誌、WEBメディアなどで、記事の企画、編集、執筆を手がける。近年は、女性の健康・美容、更年期のヘルスケア、医療分野の取材、執筆を中心に活動。 著書に『365日機嫌のいいカラダでいたい。現代を生きる私たちのヘルスケア・アップデートブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『はたらく細胞LADY 10代女性が知っておきたい「性」の新知識』(講談社)。

新聞社勤務を経てフリーランスに。新聞、雑誌、WEBメディアなどで、記事の企画、編集、執筆を手がける。近年は、女性の健康・美容、更年期のヘルスケア、医療分野の取材、執筆を中心に活動。 著書に『365日機嫌のいいカラダでいたい。現代を生きる私たちのヘルスケア・アップデートブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『はたらく細胞LADY 10代女性が知っておきたい「性」の新知識』(講談社)。

はた なおこ

畑 菜穂子

ライター

1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona

1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona