「キッザニア東京」全力満喫ママの「緻密すぎる攻略法」 4歳児と10ヵ所を制覇 キモは徹底した準備と下調べ

通常4~5ヵ所が限界!? 初訪問の前に知るべきキッザニアのリアル

世界28ヵ国にあるキッザニア。ゲートの航空会社や職業も国の特徴があるとのこと。

キッザニアは、ただ職業体験ができる場所ではありません。約100種類もある仕事やサービスを通して、楽しみながら社会のしくみを学ぶことができる「子どもが主役の街」です。

キッザニアの基本情報とリアル

キッザニア東京への入場は入れ替え制で、1部と2部があり、それぞれ5〜6時間滞在できます。パビリオンと呼ばれる各職場の体験所要時間はさまざまですが、多くが1回30分以上。そして、それらの体験には予約が必要です。

子どもが主役の街なので親が代理で予約することはできず、子ども本人が直接パビリオンに出向かないといけません。

そうすると訪問1回5時間の中で、うまく回れても5ヵ所、食事や休憩をしっかり挟むと4ヵ所が無理のないスケジュールになります。

息子も私も、遊園地ではひとつでも多くの乗りものに乗りたいタイプ。1秒も無駄にしたくないというマインドが、多くのパビリオンへの挑戦へと駆り立てました。

当日のタイムラインと10ヵ所の内訳

第2部の開始時間は16時。午後に行けば大丈夫だと思っていましたが、順番待ちは朝から始まるという衝撃の事実。

以下に紹介したタイムラインが2024年10月に4歳半の息子と夫との戦いの軌跡です。分刻みでハードスケジュールのように見えますが最後まで笑顔で乗り切れました。その秘訣も後半でご説明します。

〈当日のタイムライン〉
7:30 ママだけで出発
9:10 ららぽーと豊洲に到着しNo.10の仮カードをもらい列に並ぶ
10:15 受け付け開始
10:25 受け付け完了
14:45 パパと息子が到着
15:30 入場
15:35 メガネショップの予約を取る
15:45 鉛筆工場の受け付けをする
16:00 1 鉛筆工場
16:21 2 銀行で口座開設
16:27 3 SDGsセンター
16:40 4 メガネショップ
17:25 5 パティスリーショップ
18:00 軽い夕食
18:20 6 ソフトクリームショップ
18:50 7 ベーカリー
19:25 8 絵の具屋
20:00 9 消防署
20:35 10 街時計
21:00 写真を購入し退館
22:30 帰宅

※16時開始の第2部でも整理券は朝から配布されているため、要注意です。

実際のJOBスケジュールカード。スーパーバイザーの方に「裏面までいっていてすごいですね」と褒められ、息子は誇らしげでした。

訪問前の準備が当日の運命を左右する

基本情報や口コミなどを調査し、2つにポイントを絞りました。

年に数回のWelcome! 園児Dayを狙う

キッザニアでは年に数回、特別に未就学児のみが体験できる「Welcome! 園児Day」があります。毎年必ず固定日にあるわけではなく、数ヵ月前に広報されます。私は公式LINEを登録し、首を長くして待っていました。

私たちが参加した園児Dayは、平日2部の16時~21時での開催でした。おそらく初めての子の割合も多く、眠くなってしまったり疲れてしまったりで、普段よりもライバルは少ないのではなかろうかと推測しました。

希望職業をリスト化し、動画で事前予習しておく

意外にも? 息子の第1希望だったメガネショップでつくった個性あふれるオリジナルのサングラス。

「体験したい職業をリスト化する」は、経験者からよく聞きます。

しかし、ただ職業名だけで子どもと会話をするのではなく、HPやYouTubeにある動画を一緒に見て聞き出すことが重要です。

というのも、以前、メリーゴーラウンドに乗ろうと遊園地に行ったのですが、本物の馬じゃないとガッカリさせてしまった経験がありまして……。今回は一緒に映像で下見をして、イメージどおりに行きたいところを確認することにしました。

職場体験のお土産の数々。名前入り鉛筆や絵の具など帰宅後も使えるお土産がある「仕事」のチェックも事前にしておきました

保護者が忘れてはいけないのがチケットの予約です。当月を含む3ヵ月先から予約ができます。

特に年に数回しかない園児Dayは枠も限られているため早めの予約が必須です。私たちが予約したのは平日第2部だったので小人3,800円、大人2,300円✕ふたり分で、家族3人のチケット代は8,400円でした。

ハイシーズン設定や、第1部と第2部で値段が違うだけでなく、第1部・第2部セットパスや、3時間限定パスなどチケットにも種類があります。くわしくは公式HPを御確認ください。

当日の親の秘策で結果が変わる

準備万端のつもりで参戦したものの、現地で気づいたことも。

効率的ルート設計で移動時間を短縮

キッザニア東京は約1800坪あり、広い敷地内が実際の街のようになっています。移動時間を短縮するために、なるべく近場で行きたいところを探すのが良策です。

子どもが仕事をしている間は勇姿を見守りながら写真を撮り、やりたいと言っていた仕事の予約可能残枠をアプリで確認し、そこへの道順を地図で確認します。

そうすることで、仕事が終わってすぐに次の仕事へ連れていけるのです。

同じ2階でも、つながっておらず、違う階段からじゃないといけないところがある点も要注意です。

予約不要・短時間アクティビティを活用した効率的な選択

時間がぽっかりあいてしまったときに活用したいのが、予約不要な「銀行での口座開設」や「アルバイト」です。

はとバスやデパートなど、お客さんとして参加できるパビリオンもあります。中でも銀行は決まった時間もなく、予約不要で好きな時間に行くことができるのでおすすめです。

「仕事体験」の報酬でもらえるキッザニア専用の通貨「キッゾ」を預金するための「キッザニア口座」を開設をすると、なんとお財布がもらえます。早めにチェックしましょう。キッゾ預金には利息もつくので、買いものの予定がなければ退館前に窓口での入金を忘れずに。

また、一部のパビリオンでは所要時間が15分のアルバイトアクティビティもあります。この日はひとつも実施しているところがなかったので、タイミングがあえばラッキーです。

初訪問時の唯一の後悔。最後の仕事終了後にATMで入金をしようとしたのですが、入金は窓口のみとのことで、紙幣をそのまま持ち帰ることに。持ち帰ったキッゾは次回訪問時に使用することができます。

休憩なしで回れる!? 子どもの体力をもたせる工夫

普段21時には寝かせているし、集中力が切れ、疲れて機嫌が悪くなってしまわないだろうかと心配される保護者も多いかもしれません。

私も、親子が最後までハッピーでいるために睡魔と空腹だけは避けるよう工夫しました。

お昼寝をさせるために午前中は保育園登園

息子は休日は昼寝をしないのですが、平日は保育園で昼寝をします。

そのため、この日も朝早くから一緒に整理券をとりに行くのではなく、いつもどおり登園し昼寝をして、キッザニアまでの道中も少し寝て充電をしておいてもらうという作戦をとりました。

飲食系アクティビティを組み込んでリフレッシュ

やっと休憩ができると舌を出し待ちきれない様子の息子。

集中力が切れはじめる3番目か4番目に飲食系の仕事があるとリフレッシュになるようです。

息子は5番目にパティスリーショップでのお菓子づくりを、6番目にソフトクリームショップでのソフトクリームづくりを体験しました。

特にアイスは溶けてしまうので、持ち帰らずその場で食べなくてはいけないのでリフレッシュにおすすめです。

同じ飲食系のパティスリーとベーカリーは制作物をその場で食べたり、持ち帰ったりできます。息子は7番目のベーカリーではクロワッサンをつくったのですが、家で食べたいと言い、持ち帰りしました。パンはせっかく焼き立てで美味しそうだったんですがねぇ。

敏腕マネージャーになりきり、準備から当日のサポートを楽しんだもん勝ち

5時間、働き尽くして帰路から翌朝まで寝てしまっていた息子。起床後すぐに自分でつくったサングラスをかけ、自分でつくったクロワッサンを自慢げに食べていました。

「次はお医者さん、本制作、警察官、ダンスをやりたい」と自分からたくさんの希望をあげてくれて、好奇心の門を開けられた気がして嬉しかったです。

私も、息子の初キッザニア体験を通して、ママである私も芸能マネージャーのお仕事を体験できたような気持ちでした。

本記事が、これからキッザニア訪問を予定されている方の、充実した時間へのヒントになりましたら嬉しいです。

写真館で撮ってもらったと思えば安い! と購入。激動の一日を思い出せる1枚となりました。

※記事内写真はすべて撮影:紫木かなえ

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