スクールなしの「おうちスイミング」でクロールを習得!「子どもの水泳」の習い方・教え方

YouTube やネットの活用方法 子どもが脱落しないためのコツも

コクリコサポートエディターズ:北林 日菜

夏はスイミングを始めるチャンスです。 写真:アフロ

はじめまして。10歳の男の子&7歳の女の子を育てているエニママのライター・北林日菜です。週末や放課後、お金をかけず、子どもたちと一緒に新しいことにチャレンジしています。

今回はコクリコサポートエディターとして、私が子どもとやってみた「おうちスイミング」をみなさんにご紹介します!

我が家の子どもたちが通う小学校は、新設校でプールがありません。実はプール施設の維持コストや猛暑で授業が困難という理由から、プールを新設しなかったり学校外の屋内プールの利用に切り替えたりする学校が増えているそうです。

我が家の子どもたちはプール自体は好きなので、課外のスイミングスクールを検討したのですが、コロナ禍で先行きが見えずきっかけを逃してしまいました。そこで自分たちのペースでたまに公営の温水プールに行き、独学でクロールが泳げるようになることをめざしました。

独学でクロールが泳げるようになるまでの5ステップ

前提として、私はスイミングスクールに通ったこともなく、泳ぎのプロでもありません。この記事はあくまで素人の母と子どもたちの体験記ですが、参考になれば嬉しいです。

1.水慣れ

まずは顔を水につけるところから。幸いうちの子どもたちは生後3ヵ月から、お風呂のときにパパがシャワーのお湯で雑に顔を流して育ててきたので、水慣れはスムーズでした。

水慣れ段階ではプールで目を開けさせるスクールもあるそうですが、我が家は最初からゴーグル着用です。塩素で目が痛くなってプールがいやになるくらいなら、目を開ける練習は自宅のお風呂でいいのでは? と私は思います。

2.けのび

次のステップはけのび。体をまっすぐにして、手も足ものばして、プールの壁を蹴ってできるだけ遠くへ進みます。止まったところに誰もいないと一気に不安になるので、すぐに抱き止められる位置にいましょう。

まずは子どもでも見えやすい「5メートルライン」を目標にします。けのびの練習は長く続くので、まずは「自分の力だけで進めた」と自信を持たせることに重きを置き、褒めちぎりました。

けのびでスイ~と遠くまで進めるようになると、子どもも自信を持てるようになりました。

3.バタ足

次にバタ足です。足を動かすと姿勢が崩れてしまうので、水面に手のひらを置き、そこに当たるようにキックさせてコツをつかみました。途中で何度も立ちながらも、25メートルを泳ぎきると「自分は泳げる!」とさらに自信がついたようです。

4. 手をつける

いよいよクロールの手をつけます。ポイントは、手の先にあるお金をなるべくたくさん「つかみどり」する気持ちで手をかくことです。

私の時代は、水が逃げないように指と指の間に隙間を作るなと言われましたが、情報は更新されています。試しに私もつかみどりの手にしてみたら、グングン進む! 30年早く知りたかった……。

つかみどりの手。もう少し指と指の間が狭くてもいいかもしれませんが……日々練習中です!

5. 息継ぎ

ここまできたら、まずは息継ぎなしでクロールで何度も泳ぐ練習です。バタ足と手のタイミングを工夫したり、姿勢を覚えたりして、いよいよ息継ぎです。横を向く、ハッと息を吐くなどさまざまなポイントを同時に意識しないと苦しくなり、沈んでしまいます。

10歳の息子はほぼ習得しましたが、7歳の娘は未だ苦戦中。母である私は苦しくない息継ぎを目指しており、三者三様の課題を抱えながら練習中です。

おうちスイミングを成功させるコツ

ここで我が家の子どもたちが、おうちスイミングを続けられたコツを3つご紹介します。

1.お風呂やジェットバスのある施設を選ぶ

可能であれば、シャワーだけでなく温浴施設や帰る前に体を温められるジェットバス併設のプールを選ぶのがおすすめ。特にうちの娘は痩せ型で寒がりなので、寒い=いやな場所というイメージにしないために、最寄りのプールよりも往復で40分遠いけれどお風呂が併設されたプールを選びました。

移動時間は増えたものの、学校終わりの夕方に行けお風呂まで済ませて帰れるので、意外と夜の時短になって助かっています。

2. YouTubeやネットを活用する

スポーツの常識は、親世代と大きく変わっています。水泳に特化したYouTubeのチャンネルでは特にこの2つを見ています。

◆トモキンスイミング教室

◆水泳おとーさんZの水泳講座

手っ取り早く、今の課題をキーワード検索するのもよかったです。「クロール 息継ぎ 体が沈む」で、動画以外の役立つソリューションに出会えたことも。

◆【競泳日本代表コーチ監修】クロールで息継ぎをするコツを紹介!

3. 練習したくない日があってもOK!

「子どもが練習したくない日は、プールに行っても練習しない」のも大切なポイントです。スイミングスクールと違い、カリキュラムがないのがおうちスイミングのいいところ。

もぐってジャンケンするだけで終わった日もありました。「せっかく連れてきたのに……」という思いはあったけれど、子どもたちは笑顔でした。無理しないことでプールを好きでいてくれています。

まとめ:長く楽しめる親子コミュニケーションとして

左が息子、右が娘。今年の夏休みはプール三昧の日々を送っています。

このように我が家ではスイミングスクールに通わず、ふたりの子どもが息継ぎの課題はあるものの、クロールは泳げるようになりました。

今後も平泳ぎやクロールのブラッシュアップなど、チャレンジしたいことは尽きません。親である私自身も、毎回小さな目標を立てYouTubeを見て覚えたことをちょっとずつ試して楽しんでいます。

おうちスイミングは、小さな進歩を親子で一緒に楽しめます。「早く泳げるように!」と焦らずに、親子のコミュニケーションツールのひとつと捉えて、この夏からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

きたばやし ひな

北林 日菜

Hina Kitabayashi
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

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コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

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