子連れ旅行で「ケガと病気」 骨折・発熱・胃腸炎… 我が家はこうして乗り越えた 

土地勘のない旅先での病院探しや診療費の支払いについての経験談をシェア

写真:AdobeStock

7歳の息子と5歳の娘を育てる、エニママライターの垣内千夏です。

今回は、我が家の子連れ旅行で起こったケガと病気の実体験をシェアするとともに、その経験から学んだことを紹介します。

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みなさんはこのような経験はないでしょうか。

旅先に限って子どもがケガをする……。
旅先に限って子どもが体調を崩す……。

我が家には現在7歳の息子と5歳の娘がいます。これまで日常生活での大きなケガはなく、体調を崩すのも年に1~2回程度と健康体な子どもたち。

それなのに、なぜか「旅先に限って」ケガをしたり病気になったりするのです。

旅先で発生した子どものケガと病気

実際に旅先で発生した子どものケガと病気について紹介します。

イスから落下して肘を骨折

宿泊していた旅館で、当時2歳の娘が低いイスから落ちてしまいました。

その現場にいたのは夫なのですが、どうやら腕から着地したようです。頭を打っていないことにホッとしたものの、徐々にヒジ付近が腫れはじめました。

娘は泣きわめかず、じっと痛みに耐えている様子……。

これはおかしいと思い、休日当番医を調べて連れていきました。レントゲンを撮ってもらったところ、ヒジを骨折しているとのこと。

まさかの診断結果に驚いたものの、応急処置をしてもらった娘に笑顔が戻り、すごく安心したことを覚えています。

その日も宿泊予定だったのですが、予定を切り上げて自宅に戻りました。

ギプスをつけていても元気いっぱい遊んでいた娘。 写真:垣内千夏

目の下におもちゃが刺さり、後日3針縫うケガ

子どもたちを連れて、隣県に住む友人宅へ遊びにいったときの出来事です。

友人にも我が子と同世代の子どもがいたため、子ども部屋で仲よく遊ばせていたところ、すごい音とともに息子の泣き声が……!

慌てて駆けつけると、息子の目の下がパックリ&流血。

どうやら自分でよじ登った高い台から落ちてしまい、その拍子に床に落ちていた飛行機のおもちゃが目の下に刺さったようです(目じゃなくてよかった)。

友人の旦那さんがすぐに休日担当医を調べ、車で連れていってくれました。

その日は医療用ホッチキス(スキンステープラーと呼ぶそうです)で縫合してもらい、自宅に帰りました。

翌日、かかりつけ医を受診したところ、3針縫うことになりました。

ケガから3年経った現在も傷跡はうっすらと残っているのですが、本人は「かっこいいでしょ~!」と自分のチャームポイントとして気に入っているようです。

39.5度の急な発熱

年末は実家の母や兄の家族と旅行するのが恒例行事です。昼間までいとこたちと元気いっぱいだった息子ですが、夕方になるとなんだかしんどそう。身体も熱い。

宿泊先のホテルで体温計を借りて測ってみると、39.5度と高熱でした(滅多に熱を出さない息子よ、なぜ今なの……)。

ホテルでのディナーを楽しみにしていたのですが、私は息子の看病をすることに。

翌朝には熱は下がり大事にはいたらなかったのですが、慣れない場所での看病で、私は数日間疲れを引きずりました。

家族を巻き込む胃腸炎

ある年のお正月、義実家へ帰省してすぐに息子が胃腸炎になりました。

嘔吐以外の症状はなかったものの、念のため、最寄りの応急診療所へ連れていくことに。夫の地元のため、病院までの道のりはスムーズだったのですが、病院がとても混んでおり、新年早々ぐったりでした。

胃腸炎の感染力は強く、看病した私は翌日にダウン。さらには義母、義祖母へと感染が拡大してしまいました。

そうこうしているうちにお正月休みが終わり、なんのための帰省だったのか、申し訳ない気持ちを抱えながら自宅へ戻りました(夫が無事だったのはなぜでしょうか)。

困ったことと学んだこと

慣れない旅先で起こる子どものケガや病気は、対応に困ることばかりでしたが、そこから学ぶこともありました。

写真:AdobeStock

旅先での病院探しは困難

土地勘のない旅先での病院探しは大変です。

我が家の旅行はたいてい週末です。そもそも日曜や祝日に開いている医療機関が少ないうえに、診てもらえる病院を見つけたところで、その病院が現在地からどのくらいの距離にあるのかもわからない……。調べなければならないことばかりで、気持ちばかり焦ります。

旅先で息子が発熱したとき、宿泊していたホテルのフロントに相談してみたところ、近くの病院を探していただけました。氷枕も用意していただき、とても心強かった経験があります。

ホテルや旅館によってサービスは異なりますが、もしもの場合にはフロントに相談してみることをおすすめします。

小さな子どもは診察してもらえないケースがある

当時2歳の娘が骨折した際、休日当番医に電話して診てもらえるか聞いたところ、「子ども専門の先生がいないから診れない」と断られてしまいました。

病院側にもさまざまな事情があるかと思いますが、そんなこともあるのかと驚きました。

休日は診てもらえる病院が少ないことに加え、小さな子どもは診てもらえない可能性があるため、まずは診察可能かどうか電話で確認してから病院へ向かうことをおすすめします。

我が家の場合は、救急車を呼ぶレベルではありませんでしたが、もっと重篤な症状であれば迷わず救急車を呼ぶべき場合もあるかと思います。

子どもの症状にどのように対処したらいいのか、病院を受診したほうがいいのかなど判断に迷ったときには、下記のような連絡先があります。

・夜間・休日の子どもの体調不良
#8000 『こども医療でんわ相談』

・救急車を呼ぶかどうかの判断に困ったら
#7119 『救急安心センター事業』

・迷わず救急車を呼ぶべき場合も
以上 厚生労働省「上手な医療のかかり方.jp」より

https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/urgency.html

『こども医療でんわ相談』や『救急安心センター事業』の実施時間は、都道府県によって異なります。事前に旅先の状況を確認しておくと安心です。

他県での子どもの診療は後日手続きが必要

普段、あたり前のように使っている子ども医療費受給資格証ですが、お住まいの都道府県外では使えないことをご存じでしょうか(私は知りませんでした)。

県外で受診した場合、いったん保険医療の自己負担分を支払い、後日手続きをすることで差額の払い戻しを受けられます。

後日手続きが必要ということは、最寄りの役所へ申請をしにいくという手間が発生します(役所っていつも混んでますよね……)。

払い戻しの手続きには、健康保険証や子ども医療費受給資格証、受診した際の医療費領収証などが必要です。

はじめて県外で受診したとき、払い戻しを忘れないようにとすぐ申請しにいきました。ところが、「診療月の翌月以降に申請してください」と言われてしまい、二度手間となりました。

役所によって異なる可能性もあるため、申請に必要な書類に加え、申請する期限についても事前に確認しておくことをおすすめします。

旅先でのもしもに備え、事前準備と心構えを!

子育ては想定外のことばかり起きますが、それは旅先でも変わりません。

旅先でのケガと病気を繰り返している我が家では、旅行の出発前には必ず健康保険証を持っているか確認するようにしています。

普段から健康保険証を持ち歩いている方も多いと思いますが、旅行の準備に追われていたり、旅行用にお財布を変えたりなどで、健康保険証を忘れることがあるかもしれないので要注意です。

また、我が家のように他県で受診することになった場合には、必ず領収書を受け取り、払い戻しの申請まで大切に保管しておいてください(ほかのレシートに紛れて、捨ててしまうことのないように……)。

ケガや病気にならないことが一番ですが、事前準備と心構えをしておくことで、もしものときも落ち着いた対応ができるかと思います。我が家の旅先でのハプニングが、ママ・パパの参考になれば幸いです。

かきうち ちなつ

垣内 千夏

Chinatsu Kakiuchi
AnyMaMa(エニママ)ライター

2歳差の兄妹(2016年、2018年生まれ)を育てる母。夫の転勤に同行して全国を転々としている転勤族。2人目の出産を機に、フリーランスライターとして活動開始。ライフスタイルやビジネスなど、さまざまなジャンルの記事制作を担当。 AnyMaMa:https://anymama.jp/ Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

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