お子さんの不登校に悩むママたちへ 25歳の息子を見て思うこと
小学校の卒業から18年ほどが経った今、息子は25歳になりました。
当時は大人になれるのだろうかと心配していた息子。今は、飲食関係の仕事をしています。幼い頃は苦手だった人との関わりも、社会のなかで少しずつ経験を重ねてきました。
つい先日、息子がこんなことを言いました。
「結局さ、親にしてほしかったことってそんなに多くないんだよ。ただ『そのままのあなたでいいよ』って、いつも言われたかった」
もちろん、学校に通えるなら通えるに越したことはありませんし、必要に応じて学校や周囲の大人、専門機関の力を借りることも大切です。それでも今、学校に足が向かないお子さんを前に立ち尽くしている方に伝えたいことがあります。
子どもは止まっているように見える時間のなかでも、外からは見えにくいかたちで少しずつ育っているということです。
当時の私は、息子が学校に行けない現状を「そのままでいい」とはなかなか思えませんでした。過去の子育てを後悔し、自分を責めたことも何度もあります。
けれど今振り返ると、親もそのときの精一杯で関わり、子どももまた、そのときの精一杯で生きていたと感じるのです。
今回は小学校卒業までのことを振り返ってきましたが、中学校に入ってからも、親として悩みがなくなったわけではありません。
それでも今、あの頃を振り返って思うのです。もし戻れるなら、私は息子にまず「卒業おめでとう」と伝えたい。
教室に通えない日が続いても、学校のことを思うだけで苦しくなっても、息子は息子なりに小学校生活の終わりまでたどり着いていたのです。
あの頃の息子にいちばん必要だったのは、「頑張って学校に行こうね」ではなく、「学校に行けなくても、あなたはそのままで大丈夫だよ」という言葉だったのかもしれません。
文・一ノ瀬奈津

















































































