【子どもとお金】「ムダ使いも意味がある」と投資のプロが教える本当の理由

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レオス・キャピタルワークス株式会社 ひふみ金融経済教育ラボ

「生きたお金の使い方」ってなんだろう?  写真:アフロ
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「お金との付き合い方」は、大人だけでなく子どもにとっても、令和の必須の教養です。そこで、『投資家と考える10歳からのお金の話』を元に、「お金との付き合い方」をわかりやすく基礎編・中級編・上級編の3回で解説します。

『投資家と考える10歳からのお金の話』の著者、「ひふみ金融経済教育ラボ」は、資産運用会社レオス・キャピタルワークス株式会社の、金融経済教育プロジェクトチーム。ちょっと「とっつきにくい」と思われがちな「投資やお金」について、本当の楽しさ・おもしろさを伝えるために研究しています。

第2回の中級編では「お金を使うこと(消費)」を掘り下げ「無駄遣いをすることにも意味がある」理由について考えます。

▲書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より(絵:遠田おと)

「買うもの」に本音があらわれる

第2回の「中級編」では、「お金を使う(消費)」ことについて、改めて考えてみるところから始めます。

例えば、買おうか迷っているものが2つあるとき、それらを作っている会社を調べてみましょう。ウェブサイトをのぞくと、一方は「環境にやさしい」取り組みをしていて、もう片方は配慮をしていなかったら。このとき、どちらの商品を買って取り組みを応援するかに、あなたの意志があらわれます。

「どんな世の中にしたいか」は、自分のお金の使い方で決められます。買い物は、いちばん身近で簡単な「生き方の主張」なのです。

▲「お金を使う」となにが起こる? 書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より
▲「商品の裏にあるストーリー」を考えてみよう 書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より

お金は未来をつくる「投票券」

もしあなたがお金を持っていたら、「将来、こうなるといいな」という未来のイメージに近づきそうな商品に、お金を出して買いましょう。

そのお金は「未来をつくる投票券」です。

1年は365日、10年は3650日と2~3日。きっと何万回もの買い物をしているでしょう。それはすべて「未来への投票」になり、未来の風景を変えることができるのです。

大人も子どもも買い物をすることで、立派な市民として「世の中に参加」しているのです。堂々と「自分が作りたい未来」に投票しましょう。

▲お金は「未来をつくる投票券」 書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より

ファストフード店も、投票されてこそ残る

街のファストフード店やショップも、人々が気に入って買い、お店を応援しているからこそ営業を続けていけるのです。あなたがお店で食べたり服を買ったりした「投票券」も、お店の未来を作っています。

おこづかい、どんなふうにもらってる?

▲おこづかい、どんなふうにもらってる? 書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より

ちょっと自分の部屋やリビングの中を見回してみましょう。

あなたが買ったものすべてに、あなたの意思が宿っています。部屋の中のグッズは、あなたの意志の集合体なのです。そしてその意思は、確実に未来に影響します。

今までどおりに好きなものを買ってかまいません。ただ、買うときに「なんとなく」ではなく、自分の気持ちを確かめて「ちゃんと自分で考えて決めて買う」ようにしましょう。ただそれだけで、あなたの望む未来に近づきます。

▲おこづかいの形式は家庭によってさまざま 書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より

「買わなきゃよかった」という失敗もしてみよう

子どもにとってお小遣いは、とっても貴重なもの。大事だからこそ、子ども自身が共感できるものを買ってほしいですね。そして大事なのは「お金を使い切ってみる」こと。

お金を使い切ってしまうと、「たくさん買いすぎた!」「買うんじゃなかった!」などと、あとから後悔することもあるでしょう。そんな失敗をなるべく早いうちにすることが大切です。

「あのとき買って失敗したから、次はあれを買おう」などと反省することで、失敗から学ぶことは多いのです。

▲書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より(絵:遠田おと)
▲書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より(絵:遠田おと)
▲書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より(絵:遠田おと)

────この記事のまとめ─────

「社会はお金でつながっている」ことと「お金を使うことで幸福になる方法」について解説した第1回に続き、第2回となる今回の記事では「お金を使うこと(消費)」を掘り下げました。

そして、お金は未来をつくる「投票券」であること、子どもでも「おこづかいの使い方で世の中に参加できる」こと、「無駄遣いをすることにも意味がある」理由について解説しました。

では、「おこづかいをもらっていない子どもは、世の中に参加できない」のでしょうか。そんなことはありません。お金を持っていなくても、テレビを見たり、インターネットで動画を視聴したり、SNSでいいねを押したりすることで、広告収入に影響を与えることができ、その行動を通して人や企業を応援できます。これも立派な「投票券」です。

直接お金を使わなくても、経済に働きかけ、世の中へ参加できる方法はたくさんあります。どんなやり方があるか、どんな工夫ができるのか、ぜひ親子で話し合ってみてください。

次の連載最後となる第3回では「働いてお金を得る」こと、そして「自分への投資」について解説します。

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お金のプロが我が子に教えている 将来困らないための「お金との付き合い方」

「お金の本質」を小学生に向けてわかりやすく解説した『投資家と考える10歳からのお金の話』の著者、レオス・キャピタルワークス株式会社ひふみ金融経済教育ラボの山﨑孝さんをお招きして、オンラインセミナーを開催します。〔2024年5月18日(土)14時~15時 登録制・参加無料〕

Amazonの「財務会計(本)」「子どもの社会学習」「会計・会計学入門」の各カテゴリ別ランキングで1位を獲得した『投資家と考える10歳からのお金の話』の内容を元に、本セミナーを通じて、受講後すぐに使える内容でお届けします。

2人の子どもを育てるパパでもある山﨑さんから、子育て世代の実感に寄り添いながら、わかりやすく「お金の話」を解説していただきます。

セミナーを通じて、こんなことを子どもと話せるようになります。

★その子にとっての、おこづかいの正しい使い方
★社会はお金でつながっているということ
★お金を「使う」「得る」「投資する」とはどういうことか

お金のプロが我が子に教えている 将来困らないための「お金との付き合い方」

【開催日時】
2024年5月18日(土)14:00~15:00

【参加費用】
無料

【出演】
山﨑 孝(レオス・キャピタルワークス株式会社 経営企画本部長)

【実施形式】
Vimeoを使ったオンラインライブ配信イベント

【主催・協力】
主催:株式会社講談社 児童図書編集チーム・コクリコ事業チーム
協力:レオス・キャピタルワークス株式会社

投資家と考える10歳からのお金の話
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レオス・キャピタルワークス株式会社 ひふみ金融経済教育ラボ

HIFUMILAB

2003年、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもとに創業、投資信託委託業務と投資顧問業務を行っている。「ひふみ投信」「ひふみワールド」「ひふみ年金」などの投資信託シリーズをはじめ、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)によりゆたかな社会の実現を目指している。その一環として、「ひふみ金融経済教育ラボ」は、将来を担う子どもや若い人たちに「金融や経済の仕組み」を知ってもらうための活動をしている。著書に『投資家と考える10歳からのお金の話』(講談社)。代表取締役会長兼社長・最高投資責任者藤野英人の著書に、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)ほか多数。

2003年、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもとに創業、投資信託委託業務と投資顧問業務を行っている。「ひふみ投信」「ひふみワールド」「ひふみ年金」などの投資信託シリーズをはじめ、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)によりゆたかな社会の実現を目指している。その一環として、「ひふみ金融経済教育ラボ」は、将来を担う子どもや若い人たちに「金融や経済の仕組み」を知ってもらうための活動をしている。著書に『投資家と考える10歳からのお金の話』(講談社)。代表取締役会長兼社長・最高投資責任者藤野英人の著書に、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)ほか多数。