【10歳からのお金の話】投資のプロが教える「お金を使う」ことで世の中と繫がる方法

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レオス・キャピタルワークス株式会社 ひふみ金融経済教育ラボ

くらしに直結する「お金の話」は、もはや令和を生きる子どもたちの必須教養。  写真:アフロ
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お金に「使われる」人生ではなく、お金を「使う」人生をおくるためには、どんな知識が必要でしょうか?

「お金との付き合い方」は、私たち大人はもちろん、これからの世の中で生きていく子どもたちにも必須の教養です。そこで、『投資家と考える10歳からのお金の話』を元に、「お金との付き合い方」をわかりやすく基礎編・中級編・上級編の3回で解説します。

『投資家と考える10歳からのお金の話』の著者、「ひふみ金融経済教育ラボ」は、資産運用会社レオス・キャピタルワークス株式会社の、金融経済教育プロジェクトチーム。ちょっと「とっつきにくい」と思われがちな「投資やお金」について、本当の楽しさ・おもしろさを伝えるために研究しています。

第1回の基礎編では「社会はお金でつながっている」こと、そして「お金を使うことで幸福になる方法」について考えます。

使ったおこづかいはどこへ行くのか?

第1回の「基礎編」では、ふだんなにげなく使っている「お金」について、改めて考えてみるところから始めます。「使ったおこづかいはどこへ行くのか?」その答えは、お金が人から人へ渡る「横の流れ」を知ることで見えてきます。

お金の流れを知ることで、「社会はお金でつながっている」ことを理解することができるのです。

▲使ったおこづかいはどこへ行く?  書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より

たとえば、お店で150円のお菓子をかうと、そのお金はどこに行くのでしょうか?

それは、お菓子を作った会社の売り上げになるだけでなく、その製品に関わる人たち──つまり、お菓子を作る工程に関わる製造業の人々、材料や出来上がったものを運ぶ物流業者、商品を販売するコンビニ・スーパーなどの小売店など、さまざまな人々に分配されます。たった150円だとしても、これだけたくさんの人々がつくる「社会」を巡っているのです。

お金はいろんな人に影響を与える

お金は社会を巡り動いているもの、ということがわかりました。では、お金が動くのは、一体どんなときでしょう?

私たちは、お金を出して好きなもの・欲しいものを買えたとき「うれしいな」と喜びを感じます。自分が満足するためにお金を使う、そんな「積極的で前向きな気持ち」が働いたときに、お金が動きます。

つまり、お金は使う人の「意思があるところ」に行くのです。なにげなく使ってしまうか、「どうしたいか」と考えながら使うかで、お金の行き先は変わります。

使ったお金が商品を応援し育てる

▲使ったお金が商品を応援し育てる。  書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より

多くの人がよいと思って買うことで、そこにお金が集まっていきます。集まったお金は「もっとよい商品をつくるため」に使えるようになります。つまり、多くの人が買うことでその商品はもっと良くなり、一方で、売れない商品はお金が集まらず改良もできないのです。

つまり、使ったお金は「買ったものを応援する」ことにもつながります。買い物をするときには、ちょっと立ち止まって「これはよくなってもらいたいものかな? 応援したいものかな?」と考えながらお金を使ってみましょう。

人は誰でもお金と関わっている

ここまで、お金を使うことで、商品へ影響を与え社会とつながることを説明しましたが、では、自分でお金を使わない人はどうでしょうか?

例えば自分でお金を使わない「赤ちゃん」でも、多くの場合はオムツやミルクが必要になります。おもちゃを買い与えられる場合もあるでしょう。人はだれでもそこに存在しているだけで、世の中と繫がりがあるのです。

▲あなたがそこにいるだけでお金は動く。  書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より

お金から切り離されて生きていく人はいない

離れ小島でひとり、自給自足で暮らしている人がいたら、その人はお金に関わっていないと言えるかもしれません。しかし、現実にはそんな人はほぼいないでしょう。

人は誰でも、世の中と関わりを持って生きています。そして世の中をめぐっているお金と無縁ではありません。

お金を考えることは「人生を考える」こと

▲お金をどう使うか考えることは、どう生きるかを考えること。  書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より

「欲しいもの」にお金を払うと、自分が「なにを考えているか」がわかります。お金の使い方には、その人の考えや態度が、そのまま映し出されるからです。

だからこそ、「お金を使ってなにをしよう」と前向きに考えることが、とても大切なのです。

もしあなたが靴を買えば、その靴をつくっている会社や働いている人たちを応援することになります。それなら、応援したい会社の靴を買おう。

そんなふうに考えながらお金を使うと、自分の幸福感につながります。お金を考えることは、「自分がどう生きるか」を考えることになるのです。

────この記事のまとめ─────

第1回の基礎編では「社会はお金でつながっている」こと、そして「お金を使うことで幸福になる方法」について解説しました。続く第2回の中級編では、「お金を使うこと(消費)」について掘り下げ、「無駄遣いをすることにも意味がある」理由について、わかりやすく解説します。

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お金のプロが我が子に教えている 将来困らないための「お金との付き合い方」

「お金の本質」を小学生に向けてわかりやすく解説した『投資家と考える10歳からのお金の話』の著者、レオス・キャピタルワークス株式会社ひふみ金融経済教育ラボの山﨑孝さんをお招きして、オンラインセミナーを開催します。〔2024年5月18日(土)14時~15時 登録制・参加無料〕

Amazonの「財務会計(本)」「子どもの社会学習」「会計・会計学入門」の各カテゴリ別ランキングで1位を獲得した『投資家と考える10歳からのお金の話』の内容を元に、本セミナーを通じて、受講後すぐに使える内容でお届けします。

2人の子どもを育てるパパでもある山﨑さんから、子育て世代の実感に寄り添いながら、わかりやすく「お金の話」を解説していただきます。

セミナーを通じて、こんなことを子どもと話せるようになります。

★その子にとっての、おこづかいの正しい使い方
★社会はお金でつながっているということ
★お金を「使う」「得る」「投資する」とはどういうことか

お金のプロが我が子に教えている 将来困らないための「お金との付き合い方」

【開催日時】
2024年5月18日(土)14:00~15:00

【参加費用】
無料

【出演】
山﨑 孝(レオス・キャピタルワークス株式会社 経営企画本部長)

【実施形式】
Vimeoを使ったオンラインライブ配信イベント

【主催・協力】
主催:株式会社講談社 児童図書編集チーム・コクリコ事業チーム
協力:レオス・キャピタルワークス株式会社

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2003年、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもとに創業、投資信託委託業務と投資顧問業務を行っている。「ひふみ投信」「ひふみワールド」「ひふみ年金」などの投資信託シリーズをはじめ、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)によりゆたかな社会の実現を目指している。その一環として、「ひふみ金融経済教育ラボ」は、将来を担う子どもや若い人たちに「金融や経済の仕組み」を知ってもらうための活動をしている。著書に『投資家と考える10歳からのお金の話』(講談社)。代表取締役会長兼社長・最高投資責任者藤野英人の著書に、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)ほか多数。

2003年、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもとに創業、投資信託委託業務と投資顧問業務を行っている。「ひふみ投信」「ひふみワールド」「ひふみ年金」などの投資信託シリーズをはじめ、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)によりゆたかな社会の実現を目指している。その一環として、「ひふみ金融経済教育ラボ」は、将来を担う子どもや若い人たちに「金融や経済の仕組み」を知ってもらうための活動をしている。著書に『投資家と考える10歳からのお金の話』(講談社)。代表取締役会長兼社長・最高投資責任者藤野英人の著書に、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)ほか多数。