【10歳から始めるお金教育】投資のプロが提唱「好き嫌い」が未来のお金を呼ぶ!

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レオス・キャピタルワークス株式会社 ひふみ金融経済教育ラボ

自立した生活を送るために「働くこと」は必須。投資家が提唱する幸せな働き方とは? 写真:アフロ
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「お金」を得るためには、働く必要があります。「働くこと」を、「我慢して言われたとおりのことをやって、お金をもらうこと」だと誤解していませんか?

「働くこと」の本質は、「世の中をよい状態にすること」。そのために必要なのが「好き嫌い」の感覚です。

『投資家と考える10歳からのお金の話』を元にした、「金との付き合い方」をわかりやすく解説する上級編は、「お金を得るってどういうこと?」について。大人も子どもも、労働の概念が180度変わります!

「経済」はお金を通してみんなの幸せを考えること

子どもは、親の姿をよく見ています。毎日家の外で働いて、ヘトヘトになって帰ってくる親の姿を見ていると「働くのって大変だな」、「自分にできるのかな」と感じ、将来自分が働くビジョンを思い描けないという子が大半でしょう。

確かに生活のためにお金を稼ぐことは必要ですが、「働くこと」で得られるのはお金だけではありません。働くとは、多くの人を幸せにしたり、喜んでもらったり、元気にしたりすることを一生懸命考えることです。そうすることで、まわりの人たちから感謝としてお金をもらう。人に喜んでもらう方法がわかる人が、成功する人。人を幸せにすることで、自分も幸せになれるのです。

▲人は誰かを支え、支えられる「互恵関係」にある(書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より)

「経済学(エコノミクス)」の語源は、ギリシャ語で「共同体のあり方」という意味の「オイコノミクス」からきています。みんなでどのように生きたら幸せになれるのか。それを考えるのが経済学の始まりでした。経済とは、お金を通してみんなの幸せを考えることなのです。

働くことは我慢することではない

「働くこと」を、「我慢して言われたとおりのことをやって、お金をもらうこと」だと思っている人は少なくありません。でも我慢をずっと続けるのはつらいもの。このような考え方で幸せに生きていくのは難しいでしょう。

「働くこと」の本質は、「世の中をよい状態にすること」にあります。意志を持つ自立した人間として「よりよい状態」を目指し、仲間と協力しながら仕事をする。それが幸せに生きていくことにつながるのです。

そして誠実に人が喜ぶ仕事をすれば、自分の収入も増えていくでしょう。

▲目指すべきは、清く豊かにいきること(書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より)

好きで選んだ会社ではよい人間関係がつくれる

「仲間といっしょに働く」、「人が喜ぶ仕事」と言われると、「おすすめの会社はどこですか?」と聞きたくなりますよね。今は、会社で働くか、個人で働くかを選べる時代です。

ここでは、会社で働くことについて考えてみましょう。会社を指す英語「company」は元は「仲間」、そして「株式」は「share(分け合う)」という意味です。協力することで仲間になり、資源を分け合うことで会社になる。つまり会社とは、仲間と一緒だからこそできる大きな仕事をする場であり、人間が人間らしさを発揮できる場なのです。

▲会社で働く意味は、仲間と協力して大きな仕事をすること(書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より)

会社を選ぶときには、自分の好き嫌いの気持ちを大切にしましょう。損か得かの視点で選ぶと、損をする状態になったときに心が折れてしまいます。だから会社を選ぶときは、自分の「好き」という感覚を信じるのが一番。実は「好き嫌い」に敏感な人は、他の人の「好き嫌い」にも敏感です。お客さまの好き嫌いをよくわかっている人は、仕事もデキます!

高級ブランド「シャネル」を創設したココ・シャネルは、自分の「嫌い」にとても敏感でした。気に入らない服、気に入らない靴、気に入らない帽子……それらを自分の「好き」な形に変えることで、自分だけでなく、多くの女性に「好きな服を着る」幸せをもたらしたのです。

「推し活」から働く場所を見つけてみよう!

楽しく仕事をするために今すぐできることは、「好きなものを探すこと」と「好きなものを伸ばす」ことです。好きかどうかは、やってみなければわかりません。やってみて楽しければ続ければよいし、つまらなければ次の「好き」を探せばよいのです。

アイドルが大好きで「推し活」をしていると、「自分がアイドルになりたい」と思う人と、「アイドルを支える人になりたいな」と思う人がいるでしょう。アイドルも、自分ひとりだけで仕事をしているわけではありません。写真を撮るときはカメラマンやスタイリストが必要ですし、その写真を雑誌に載せるときには、編集やライター、デザイナー、出版社の協力が必要です。つまり、アイドルそのものになれなくても、アイドルに関わる仕事はたくさんあるのです。

▲ダンスに関係する仕事の例(書籍『投資家と考える10歳からのお金の話』より)

サッカーや野球、本やゲームも同じです。ときには、「好き」だけではうまくいかないことも出てくるでしょう。そんなときこそ、周囲の人を頼るチャンス! 好きなことを続けるためにどうしたらいいか、聞いてみましょう。素敵なアドバイスが聞けるかもしれませんよ。

────この記事のまとめ─────

第3回の上級編では、「好き嫌い」の感覚が大切なこと、「好き」が仕事選びだけでなく、みんなの幸せにも繫がることになることがよくわかりました。
第1回の基礎編「社会はお金でつながっている」、第2回の中級編「無駄遣いをすることにも意味がある」もぜひ読んでみてください。

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【主催・協力】
主催:株式会社講談社 児童図書編集チーム・コクリコ事業チーム
協力:レオス・キャピタルワークス株式会社

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2003年、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもとに創業、投資信託委託業務と投資顧問業務を行っている。「ひふみ投信」「ひふみワールド」「ひふみ年金」などの投資信託シリーズをはじめ、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)によりゆたかな社会の実現を目指している。その一環として、「ひふみ金融経済教育ラボ」は、将来を担う子どもや若い人たちに「金融や経済の仕組み」を知ってもらうための活動をしている。著書に『投資家と考える10歳からのお金の話』(講談社)。代表取締役会長兼社長・最高投資責任者藤野英人の著書に、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)ほか多数。

2003年、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもとに創業、投資信託委託業務と投資顧問業務を行っている。「ひふみ投信」「ひふみワールド」「ひふみ年金」などの投資信託シリーズをはじめ、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)によりゆたかな社会の実現を目指している。その一環として、「ひふみ金融経済教育ラボ」は、将来を担う子どもや若い人たちに「金融や経済の仕組み」を知ってもらうための活動をしている。著書に『投資家と考える10歳からのお金の話』(講談社)。代表取締役会長兼社長・最高投資責任者藤野英人の著書に、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)ほか多数。