健康診断の服装や給食の黙食…令和のママが抱える学校へのモヤモヤ

驚きの学校での着替えの実態など、ママの本音を一挙紹介

コクリコラボ

写真:アフロ

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最近ニュースで、健康診断のときに上半身裸でおこなうなど時代に合わない学校生活の実態が報じられています。それ以外にも体育の着替えについてや、コロナ禍における給食の黙食ルールなど、ママたちは学校生活に対するモヤモヤを抱えています。そこで今回のコクリコラボでは令和の時代ならではの、ママの抱える学校へのモヤモヤを調査しました。

コクリコラボアンケート 「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年12月28日〜2023年1月10日インターネット上で実施。
有効回答数は72件
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

我が子の健康診断、どんな服装でしているか知っている?

コクリコラボアンケート

まず「お子さんの学校では、健康診断はどのような服装でおこないますか?」と聞いたところ、一番多かったのが「体操着」という結果でした。ただ「知らない」という回答が全体の2割、さらに「上半身裸」という回答も2件あったことは驚きでした。

学校での着替え、男女一緒って本当?

コクリコラボアンケート

さらに気になるのが週に何度もある体育の着替えについて。「お子さんの学校では、体操服や水着の着替えは、どのようにおこなっていますか?」と聞いたところ、「男女で別の教室にわかれる」がもっとも多く、「そのほか」の回答でも「同じ教室をカーテンで区切る」「低学年は同じ教室、高学年では分かれる」「体育のある日は体操服登校」などがありました。

ただ自由回答欄からはママからのたくさんのモヤモヤが。

・(カーテンで仕切っているが)男子が女子の着替えを覗いてくると、子どもから聞いた。

・小2の息子が、「女の子がコソコソ水着に着替えるけれど、たまにパンツが見える」と話しているのを聞いてモヤっとしました。水着の着替えは低学年でも男女別がいいと思います。

・2年生の女の子ですが、体育はまだ男女同じ教室で着替えているそうです。やんちゃな男の子が「●●ちゃんのパンツ、ピンク~」というときもあるようで、モヤモヤしています。

以前のコクリコラボで「性教育」について取り上げましたが、低学年でも「いやだ」と思う気持ちはあり、尊重されるべきでしょう。

・体操服の着替えも低学年でも分けてあげたほうが良いのではないかと思う。

・4年生から男女別になりますが、成長が早い子もいるので3年生くらいから別々でも良いのでは? という気持ちはあります。


・長男は男の子ですが、着替えのときに他の子に下着を見られることを嫌がっています。それを他の子と一緒に先生に言ったそうなのですが、教室が一つしかないからと相手にされなかったそうです。

男女問わず「いやだ」と思う気持ちに寄り添い、できる限りの対応を学校にはしてほしいと考えます。

・女子でも体育のときに肌着を脱ぐ(埼玉県)。

他県のママからも同じような指摘がありました。令和の時代になっても、こんな風習があることに驚きと同時に疑問を感じます。

・男女一緒のときもあったが、声をあげたら別室になった。

さまざまな状況があるとは思いますが、パパやママから声をあげて、子どもたちの環境を整えたいですね。同時に国や行政には昔の常識を捨て、現代に即した「学校での着替え」問題に取り組んでもらいたいと願います。

3年目の給食の黙食…ママの本音

コクリコラボアンケート

「お子さんの学校では、給食の時間に黙食を実施していますか?」と聞いたところ、約9割のママが「はい」と回答しました。このアンケートを取るおよそ1ヵ月前の2022年11月29日、文部科学省は全国の学校に「給食の黙食を求めない」旨の通知を出しています。

自由記述式で「黙食に対する学校へのモヤモヤ」を聞いたところ、次のような声がありました。

・全員前を向いて黙って食べている。学校の楽しい時間の一つでもあるので、パーテーションを準備するなど、楽しくみんなで食べられる工夫をしてほしい。

・遠足のときも黙食で同じ方向をみんな見てお弁当を食べるそうです。コロナ禍ということでただでさえ思い出が少ないのに、そんなときくらいお友達とワイワイ食べることを経験してほしかったなと悲しくなりました。

・黙食にともなって、歯磨きも行わなくなり、復活されずにいます。歯磨きも工夫して、全員ができるように復活させてほしいなと思ったりする。

・大人はおしゃべりしながらランチ、子どももそろそろいいのでは。

・もう黙食はやめてほしい。大人たちが宴会をしているのに子どもに強いることではないと思う。

子どもの情緒面をいちばんに考えてほしい

今回の調査で特に気になったのが、体操着や水着の「着替え」問題です。プライベートゾーンなどを早くから知り、しっかりとした性教育を受けてきた現代の子どもたちにとって、学校の着替えを取り巻く環境は時代遅れという現状が浮き彫りになりました。

子どもの心の傷になり得ることを考えれば、スペースやコストの問題では片付けられません。給食の黙食についても、感染症対策は大切ですが、ママのリアルな意見をみると、子どもの情緒面への影響も考えていかなければならないと感じました。

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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