中学受験に「興味がある」ママは半数未満 親の意思と受験経験が決断に影響

中学受験に「興味がある/ややある」ママは半数未満と少数派

コクリコラボ

今回のコクリコラボのテーマは「中学受験」。

中学受験への興味のある/なしや、その理由についての「ママたちの本音」を調査しました。

「コクリコラボ アンケート」
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年9月2日〜2022年9月12日インターネット上で実施。有効回答数は94件


※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

意外? それとも予想どおり? 中学受験に「興味がある」ママは少数派

コクリコラボアンケート

「中学受験に興味はありますか?」というアンケートに、「ある(10.6%)」「ややある(25.5%)」と回答したのは、全体の36.1%。「あまりない(42.6%)」「ない(21.3%)」が多数派という結果となりました。

中学受験に興味をもったきっかけは「親が希望した」が最多

コクリコラボアンケート

中学受験に興味を持ったきっかけについては、「親が希望した(17人)」が、「子ども自身が希望した(5人)」ケースを大きく上まわりました。

子ども自身というよりも、ママ・パパが中学受験に興味を持つことが多いようですね。

ママたちに聞いた! 中学受験に「興味がある/ない」理由

続いて、アンケートや座談会でママたちから寄せられた「中学受験に興味がある/ない理由」や、関連したエピソードをご紹介します。

中学受験に興味が「ある」ママたちの回答

・自身が中学受験をしてよい経験だったと感じているし、本人が望むならば選択肢のひとつとして持っておきたいと思っている。

状況や目指す将来が同じような人が多く過ごしやすかったり、なにか特化したものを学べる環境下がありがたかったりというメリットを感じている。


自分も中学受験をしたというママからの、「中学受験が必要な中学校には、似た志向を持つ家庭の子が集まりやすく、過ごしやすい」という回答です。

・小4息子がいわゆる「吹きこぼれ(学校の授業が簡単すぎて退屈)」な状態。低学年のときはなんとかやり過ごせていたが、高学年になって先生にも指摘されるようになり、中学受験を考えはじめた。

母親である私自身も同じ経験があるため、息子には中学受験して興味のある教科を追究できる毎日を送って欲しいと考えている。


ママ・パパや子ども本人が主体的に学校を選べる点も、通学区域で自動的に中学校が決まる一般的な進学とは異なる、中学受験のメリットの1つでしょう。

興味関心や好きな教科がはっきりしている子は、そのメリットをより享受しやすいかもしれません。

中学受験に興味が「ない」ママたちの回答

・学費の金銭的な面と、通学の距離が遠くなるデメリット以上のメリットを自分が感じられていないため(私自身が受験していないので、知らないだけの部分もありそう)。

夫は中学受験しているものの、親の意向が強かったという背景あり。自分の子どもにもぜひ! というスタンスではない。


「金銭的な面から選択肢に入れていない」というママは多いでしょう。一般的には、学費だけでなく、受験のための通塾費などもかかることが多いはずです。

・近くの学校がそんなに悪くないので、中学を私立で受験するよりは、小学校の高学年から英語に力を入れていれば、高校の受験に有利と考えている。中学受験までは考えていない。

とにかく本人のやる気次第。選択できるようにはしている。(座談会)


座談会に参加したママは、このような「前向きな理由」を話してくれました。

中学受験の経験があるママからのこんなエピソードも

中学受験したママたちからは、自分自身の経験を踏まえたうえでの、実感のこもったエピソードを聞くことができました。

・自分の経験として、勉強は辛かったし、遊べない・眠れないしんどさはあったが、振り返ると、それはほかでは経験できない価値だと感じている。

中学で出会った先生、友達など環境もよかった。今の自分があるのは中学に行かせてもらったおかげなので、子どもにもその環境を準備してあげたい。


受験勉強のつらさ・大変さを考慮しても、中学受験は価値ある経験だったというママからの回答です。

「受験勉強が子どもの負担になりすぎないか」と懸念しているママにとっては、背中を押してもらえるエピソードではないでしょうか。

・学力ありきの受験よりも、行きたい学校(やりたいこと)ありきの中学選びをさせたい。

ほかを犠牲にしてまで朝から晩まで塾に行くことは私もしてこなかったので(ゆるゆる中学受験)、させないつもり。


勉強ばかりになって子どもがかわいそう……というイメージも強い中学受験。こちらは、私生活のすべてを捧げたり、「とにかく偏差値の高い中学校へ」という方針で受験するのではなく、やりたいことを重視した受験をさせたいというママのコメントです。

ママ本人は「ゆるゆる中学受験」と表現してくれました。

中学受験のメリット・デメリットを整理して考えてみては

中学受験に興味があるママたちからは「似た環境・志向の子どもが集まりやすい」「興味を追求できる」「環境がいい」といったメリットが、興味がないママたちからは「金銭的な負担が大きい」「通学区域にある中学校よりも、通学に時間がかかるケースが多い」といったデメリットが挙げられました。

ただし、これらは絶対的なものではなく、家庭や子どもによっては、メリットとデメリットが逆転することもありえるでしょう。

中学受験に迷っているなら、まずは我が子にとってのメリット・デメリットを整理して考えてみると、次の検討段階に進みやすいのかなと感じました。

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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