今回のコクリコラボでは、「お金の教育」をテーマにアンケート・座談会を実施。「お手伝いにおこづかいをあげるか問題」について、子育て中のママに聞きました。ママ友には聞けない「あげる派」「あげない派」の本音がぶつかり合い......果たして正解はあるのでしょうか。あげる派とあげない派それぞれの言い分、その中で親の抱える悩みやリアルな声をご紹介します。
※「子どものお金・マネー教育に関するアンケート調査」
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2021年9月10日〜9月30日、インターネット上で実施。有効回答数は第1回107件、第2回42件
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
子どものお手伝いに対して、おこづかいをあげるか
コクリコラボの調査では、子どものお手伝いに対しておこづかいをあげない派が67.3%で、あげる派の32.7%に対して2倍以上いるという結果でした。
あげる派・あげない派それぞれの言い分とは?
それでは実際に幼児から小学生の子どもを育てているママたちに聞いた「あげる派」「あげない派」、それぞれの言い分をご紹介します。
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)
◎あげる派の意見「労働と報酬の体験をさせたい」
「あげる派」の意見で多かったのは「働いたらお金がもらえることを経験してもらいたいから」でした。
将来を見据え、子どものうちから家庭で「労働と報酬」の体験をさせたい親心が見えます。
また実際に取り入れた家庭では「お手伝いを進んでやるようになった」とメリットを感じているという声も寄せられました。
ちなみにお手伝いに対しておこづかいをあげ始めた時期は、
・大きい数の計算ができるようになってから
と言い、学校で大きな数の概念を習う小学校2~3年生が多いようです。
さらに子どもの性格を見極めることも重要なポイント。
・おこづかい帳を書ける堅実な性格であると分かったから
というママは、上の子と対照的に散財型の下の子にどうおこづかいを渡すかが悩みだそうです。
◎あげない派の意見「お金のためにお手伝いをしてほしくない」
「あげない派」の意見で多かったのは「お金のためにお手伝いをしてほしくないから」です。「損得勘定で動いて欲しくない」「お手伝いは家族の一員として当たり前だから」という意見もありました。
「あげない派」は未就学児のママも多く「まだ早いから」「まだ自分で管理できないから」という理由も。
また以前は「あげる派」だったが、「あげない派」に転向したママは
・お金のためにしか動かなくなったので廃止した
とのことで、お金の管理の仕方は毎月のおこづかいの範囲内で学ばせているそうです。
「お手伝いにおこづかい問題」 結局どっちがいいの?
意見をよく読んでみると、「あげる派」でも
・お金くれないならやらないと言われたらどうしようかと考えている
・年齢が上がって同じお手伝いでも続けるかどうか親の対応にばらつきがでそう
などの悩みがあるようです。
一方の「あげない派」でも
・やればもらえると思って欲しくないが、労働と対価を学ぶいい機会だし、たまにご褒美があるのはいいとも思っている
・値段設定や難易度の設定が煩わしくてやっていない
とそれぞれ葛藤があることがわかってきました。
このような悩みを経て試行錯誤した結果、工夫している事例もあったのでご紹介します。
・定額のおこづかいに上限を設定し、決められたお手伝いができないとその分マイナスされていく減点方式を採用している
・モチベーションを上げるためにポイント制(シール)を導入し、貯まるとお楽しみを与える
・お手伝いしたら、ゲームやYouTubeを数分見られるようにしている
・報酬をお金ではなく、子どもが欲しがるお菓子や物にしている
どっちも正解? もやもやは残る…
「あげる派」「あげない派」どちらも子どものことをよく考えての判断であり、年齢や性格を見極めながら柔軟に対応するのが正解のようです。
調査結果を見てみると、お金の教育に自信を持っているママは少なく、「マネー教育は悩みだらけ」というママの本音が見えてきました。
コクリコラボでは今後さらに詳しく掘り下げていきたいと思います。
コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
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