子育てサイトやマスコミなどでさかんに取りあげられている「毒親」や「過干渉」という言葉。「毒親」とは広い意味で「子どもの毒になる親」のことで、「過干渉」は「毒親」の行動の1つとされています。
最近は比較的ライトな状況でも使われていますが、子育て中のママにとっては重い言葉です。コクリコラボでは2回にわたり、毒親と過干渉について特集します。
コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年2月6日~2月19日インターネット上で実施。有効回答数は134件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
自分が過干渉や毒親かもと感じたことのあるママは8割
子育て中のママに「自分が過干渉や毒親かもしれないと感じることはありますか?」と聞いたところ、「よくある」19.5%、「たまにある」62.5%でした。8割以上のママが自分のことを「過干渉や毒親かもしれない」と感じて育児をしている現状がわかりました。
次に「自分が過干渉や毒親かもしれないと感じるとき」を聞いてみたところ、第1位は「口出ししすぎたとき」、第2位は「子どもを𠮟ったとき」でした。
毒親や過干渉だと思う瞬間とは?
ママたちに「自分が毒親や過干渉かもしれないと感じたエピソード」を募集したところ、熱量の多いたくさんの回答が集まりました。ほんの一部となりますが、ご紹介します。
◆口出ししすぎたとき
まずはアンケートでも多かった「口出ししすぎたとき」に関するエピソードからご紹介します。
・娘のお友達関係に口出しして、あの子とは遊ばないほうがいい、などといってしまったこと。
影響を受けやすい友人関係には、つい口出しをしてしまいたくなります。
・忘れものをしないように、毎日「あれ持った?」「これ持った?」と全部聞いて、自分も把握したくなってしまう。
「把握したくなる」という点では、持ちもののほかにも「キッズ携帯のチェック」や「あらゆる時間を管理」などの事例が挙げられていました。
・自分が子どもとやりたいことを子どもに嫌だと言われたとき、交換条件でこちらの要求をのませている。
口出しだけでなく、このように思いどおりにしたときに感じるというママの声も寄せられています。
◆子どもを𠮟ったとき
アンケートで2番目にあがった「𠮟ったとき」。育児中に𠮟る必要のある場面は多々ありますが、感情的になってしまいあとから「毒親かもしれない」と後悔しているママが多い印象でした。
・子どもが泣き出すまで怒り続けてしまったとき。
・大声で怒って親のいうとおりにさせようとしてしまう。
過剰に𠮟ってしまったときのほか、不機嫌な態度や遠回しな誘導などで子どもをコントロールしてしまったという声も。
・失敗したときに「だからいったでしょ? やると思った」と余計なひと言をいってしまうとき。
いわなくてもいい言葉を、つい感情に任せていってしまうんですよね。
・普段は子どもたちに悪い影響のないよう、極力𠮟ったり注意したりしないようにしているのですが、溜まってプッチンし、すごい剣幕で𠮟ってしまったあとに、私って毒親かも……と落ちこみます。
溜まってしまっただけに爆発が大きくなることはよくあります。
◆先回りしてしまったとき
かわいい我が子を危険や失敗から守りたい気持ちから、つい先回りしてしまうことも少なくありません。
・子どもが失敗しないように、怪我をしないように、なんでも先回りして注意してしまうことは日々反省です。失敗も経験ですよね。そのせいか、失敗することを恐れる子になってしまいました。
ほかにも「危険を先回りをしたせいで怖がりになってしまったと感じる」「慎重な子になってしまった」などの影響を教えてくれたママもいました。
・ならいごとなどで、自主練をするようについ口を出してしまう。負けてみて初めてわかることもあると思うが、せっかく頑張ってきたなら勝ってほしいという親の願いで、ついついいってしまう。
ママたちのほとんどが「わかってはいるのだけれど」という言葉をセットにして答えていたのが印象的でした。
子どもにいわれてはっとしたママも
毒親や過干渉ではないかと思った瞬間が子どもにいわれた一言だったというママもいました。
・「心配しすぎ」と、子どもからいわれた。
ママ自身でわかっていても、子どもからあらためていわれると心に刺さります。
・追い込むようないいかたをしてしまっていると感じたとき。話をさえぎって自分の意見を伝えるとき。「結局ぼくに選択肢はないでしょう」といわれたとき。
最後の子どもの一言はなかなか強烈です。選択肢を取りあげたつもりはなくても、子どもにとってはコントロールされていると感じることが多かったのかもしれません。
・上の子は少し成長し親の話を聞くようになったのですが、だからこそ注意したり親の意見をいったりしたときに、じっと考えて親の顔色をうかがっているのかな? と感じることがあります。
こちらは「親の顔色をうかがっているのかな」と子どもの様子から感じたエピソードです。
ママたちは複雑な思いを抱えながら育児をしている
「毒親」や「過干渉」というデリケートな問題でしたが、リアルな思いをたくさん寄せていただきました。多くのママが、相反する思いを抱えながら育児をしている実態が見えて胸が痛くなりました。次回のコクリコラボでは、このような思いを乗り越えた先輩ママの経験談を中心にお伝えします。
コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
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