非会員差別に免除儀式… 危険PTAを判定する7つのチェックリスト
ノンフィクションライター・大塚玲子さん「PTAの手引き」#2 ~非会員という選択~
2022.06.13
ノンフィクションライター・編集者:大塚 玲子
コロナ禍の今 PTAは︎変革の正念場!
PTAの抱える問題のひとつに「前例踏襲(ぜんれいとうしゅう)」がある、と大塚さんは指摘します。
数年単位で会員が入れ替わり、時代背景や世帯の状況も変化していくにもかかわらず、PTAは「例年通り」の活動に陥りがちなのです。
「多くのPTAは、『とりあえず去年通り』の活動を繰り返しがちです。新しい枠組みにたどりつくのは難しいことなのですが、きちんと活動の目的を再考して絞り込むことが大事だと感じています」(大塚さん)
2020年春以降は新型コロナウイルスの流行拡大により、この「去年と同じ」ができなかったPTA。活動の延期や中止が余儀なくされましたが、改革や適正化を目指すPTAには追い風になっているという側面もありました。
「コロナ禍になって約2年、PTAは活動の縮小を続けてきました。これを機に、多くのPTAが変わろうとしています。今が改革の正念場なのかもしれません」(大塚さん)
次回は、コロナ禍によって変わる活動と、大塚さんの考える「理想のPTA」についておうかがいします。
大塚 玲子(おおつか・れいこ)
ノンフィクションライター・編集者。編集プロダクションや出版社勤務を経てフリーになり、書籍やムックの企画編集、執筆等に携わる。「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者の問題)」をテーマにした著書多数。
取材・文/遠藤るりこ
※PTA連載は全6回。第3回目も大塚玲子さんインタビュー、第3回は22年6月14日、4回6月15日、5回6月16日、6回6月17日公開予定です(公開日時までリンク無効)。
#3 令和の理想PTAは「便利ツールを駆使しつつ やりたいことをやる!」
#4 PTAやめちまえ! ママ漫画家が見た恐ろしい世界
#5 PTA革命を起こしたママ落語家の“PTA経験を宝”に変える方法
#6 PTAを魔界から大人の原っぱへ!PTA会長1000日間で政治学者が見たもの
#1 理不尽PTA”を見極める方法 入会届とポイント制が2大要チェック
遠藤 るりこ
ライター/編集者。東京都世田谷区在住、三兄弟の母。子育てメディアにて、妊娠・出産・子育て・子どもを取り巻く社会問題についての取材・執筆を行っている。歌人・河野裕子さんの「しつかりと 飯を食はせて 陽にあてし ふとんにくるみて寝かす仕合せ」という一首が、子育てのモットー。 https://lit.link/ruricoe
ライター/編集者。東京都世田谷区在住、三兄弟の母。子育てメディアにて、妊娠・出産・子育て・子どもを取り巻く社会問題についての取材・執筆を行っている。歌人・河野裕子さんの「しつかりと 飯を食はせて 陽にあてし ふとんにくるみて寝かす仕合せ」という一首が、子育てのモットー。 https://lit.link/ruricoe
大塚 玲子
1971年生まれ、千葉県出身。東京女子大学文理学部社会学科卒業。主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者の問題)」。編集プロダクションや出版社勤務を経てフリーに。書籍やムックの企画編集、執筆等に携わる。 著書に『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版刊)、『オトナ婚です、わたしたち』『PTAをけっこうラクにたのしくする本』『PTAがやっぱりコワい人のための本』(以上、太郎次郎社エディタス刊)、『ルポ 定形外家族 わたしの家は「ふつう」じゃない』(ソフトバンク新書刊)。 共著に『子どもの人権をまもるために』(晶文社刊)、『ブラック校則 理不尽な苦しみの現実』(東洋館出版社刊)がある
1971年生まれ、千葉県出身。東京女子大学文理学部社会学科卒業。主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者の問題)」。編集プロダクションや出版社勤務を経てフリーに。書籍やムックの企画編集、執筆等に携わる。 著書に『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版刊)、『オトナ婚です、わたしたち』『PTAをけっこうラクにたのしくする本』『PTAがやっぱりコワい人のための本』(以上、太郎次郎社エディタス刊)、『ルポ 定形外家族 わたしの家は「ふつう」じゃない』(ソフトバンク新書刊)。 共著に『子どもの人権をまもるために』(晶文社刊)、『ブラック校則 理不尽な苦しみの現実』(東洋館出版社刊)がある