新小1のパパママへ! 4・5月に絶対やってはいけない&やるべきこと

息子2人を第1志望校に合格させたシングルマザー・藤田敦子の親子円満&スーパーポジティブ子育て#5

著者:藤田 敦子

「動物園で絵を描こう!」と子どもたちを誘って、画板と絵の具持参で出かけたことも。楽しみつつ良い学びになったと言います。 写真提供:藤田敦子

2人の息子を京都府立医科大学医学部医学科(京都市上京区)に現役合格させたシングルマザーの藤田敦子さん。「勉強しながら家族仲良し」をモットーに、子ども自らが勉強好きになる子育てをしてきました。

その経験をいかし、現在は、オリジナル子育て術をSNS等で発信するほか、セミナーやレッスンを開催。最新刊『母親が変わればうまくいく 第一志望校に合格させた母親がやっている子育て39』(講談社刊)では、39もの子育てメソッドをまとめました。

小学校入学シーズンは、パパママも子どもも緊張する時期ですが、藤田さんは小1の4・5月はとにかく大切にしてと力説します。小1の4・5月にやってはいけないこと、やったらいいことは何なのか、最新刊から再構成してお教えします。

また、記事最後には、藤田さんのオンラインセミナーを限定公開。さらに藤田さんのオリジナルの子育て術「ぺたほめ」にテーマソング『魔法のぺたほめ』を著者本人自らが歌って踊ります。 どちらも必見です!

小学校6年間に影響するほど小1の4・5月は重要

小学校を最高のコミュニケーション能力育成の場とするためには、何より最初が一番肝心です。6年間の立ち位置は小学1年生の4・5月で大きく決まるといっても過言ではありません。

お仕事をされている方もここだけは事前に仕事を調整するなどして、なんとか子どもと向き合えるようにしましょう。

まず4・5月は絶対に新しい習いごとを始めないこと。お母さんの中には入学したての1年生4月からはりきって習いごとをさせようとする方がいらっしゃいますが、それはもっともやめてほしいのです。

新たな友達作り、重いランドセルを背負っての通学、長時間拘束される授業。今までとは全く違う環境だらけで、子どもは疲れるのです。「楽しい」と言っていても、まずは環境に慣れることに全力を注いでほしいのです。

私も長男の水泳教室とそろばん塾を始めたのは1年生の6月からでした。ずっと続けている習いごとがある方も、4・5月だけは休ませてもいいと思います。

親がクラスメイトの名前を覚えて話を聞こう

私がここまで強く言うのは、入学して間もないころ、我が家に事件が起きたからです。

長男が小学校に通い始めた4月のある日、長男の筆箱がゴミ箱に捨てられていたのです。

担任があわてて家に来て、長男の横でその事実を説明し、あやまられました。その瞬間、「この先生にはまかせられない」と感じました。

本人の横でそんな悲しい出来ごとを伝えたら、子どもはまた思い出して傷ついてしまうのに、その先生はそんなことも考えず、自分の保身から私に平謝りするばかり。

「私が息子を守らなきゃ!」、その瞬間から決意し、私の中で長男の立ち位置確保プロジェクトが始動しました。

決して犯人探しではないですよ。だって小学生の軽いいたずらかもしれないのに、それを大人が掘り下げてしまったらよけいに面倒なことになる。それより長男の友達関係をもっと詳しく把握しようと思いました。

毎日、学校の話は聞いていましたが、より詳しく聞くためにクラスメイトを把握したほうがいいと思いました。が、何度聞いても名前が覚えられない。顔がわからないのでイメージもしにくい。

そこで入学式の写真をコピーして、子どもに聞きつつ名前を書きこみました。これでクラスメイトの名前が覚えられます。

「今日は何したの?」より、「今日は誰と遊んだの?」のほうが、より詳しい話が聞けます。

そうすると頻繁に遊ぶ友達の名前がわかるようになりました。

「○○くんを家に呼んでおいでよ。一緒に公園へ誘ったら?」と具体的なアドバイスもできます。

毎日、学校の出来ごとを聞き、うまくなじめていないようなら「○○したらどう?」と提案したり、早めに先生に相談もできます。あらゆる困りごとは、早めに対処すると修復も早くなる。

そのうち、私のアドバイスから友達と家で遊ぶようになり、のちに習いごとを始めてからも、同じ習いごとをしている友達と家で遊んで一緒に習いごとへ行くという、無駄のないルーティーンができあがっていきました。

そして2学期には友達の前でギャグを言えるくらいに変わっていったのです。

学童は下見するとスムーズに

お仕事されている方の場合は、入学の前に学童保育が始まるかと思います。学童にも校内外といろいろあり、地域によって違うようです。

できればまずはお母さんだけで、下見に行ってみましょう。そこでいまいちだと感じたら、ほかを探すこともできますから。平日の放課後に見学するのもおすすめします。

先生と子どもの人数はどれくらいか、我が子がどのように楽しく過ごせるか、見学するとなんとなくわかります。学童の先生に、ワークなどを持たせてもよいか、習いごとに通う場合はどうするのかなど、詳しく聞いておくと安心です。

学校の宿題をさせてほしいと頼むのもよいでしょう。宿題をさせてもらえない学童だと、家で宿題をさせるのが大変だと聞きます。帰宅するころには親も子どもも疲れていますからね。

どうしても合わない場合は、民間の学童もあります。1ヵ所に固執せず、お子さんが楽しく過ごせるところを探してくださいね。

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