ドラマ『タツキ先生は甘すぎる!』に冷ややかな大人たち──その「悲しすぎる無理解」を現場を見た専門家から紐解く

ドラマ『タツキ先生は甘すぎる!』✕新書『フリースクールという選択』1/2 (3/3) 1ページ目に戻る

おおた氏に、ドラマのフリースクール『ユカナイ』を5つの観点で分類してもらいました。

「1つ目の『①居場所⇔学び』に関しては完全に“居場所”寄りです。タツキ自身も“居場所系”だと説明していました。

2つ目の『②学校っぽい⇔学校っぽくない』に関してはいうまでもなく、“学校っぽくない”ほうですね。校舎は古い一軒家ですし、『タツキ先生』と呼ぶ子どもに『先生はいらない、タツキでいいよ』と言う場面が何度かあります。古い一軒家を校舎にするのは、フリースクールにはよくあるスタイルです。

3つ目の『③個人商店⇔チェーン店』については、“個人商店”寄り。ただし、リアルなフリースクールではユカナイほどスタッフの人数がいなかったり、もっと小さな施設を校舎にしているケースも多いのが現状です。

4つ目の『④個別⇔集団』に関しては中間からやや“集団”寄り。ある調査によれば、半数近くのフリースクールは、児童生徒数が10人未満です。個人商店系のフリースクールにしては、ユカナイは比較的大人数な集団だと思います。

5つ目の『⑤中継型⇔継続型』に関しては、“中継型”です。ただし、中継型であっても、本人が望むのであればいつまでもいていいというフリースクールが圧倒的に多いと思っていただいてかまいません。ユカナイもそう見えますよね。あのスタンスです」


傷ついた子どもには、まず「ただ遊んで休める居場所」が不可欠。ドラマのフリースクール「ユカナイ」はその大切さをしっかり示していて、決して「甘すぎる」「逃げ」などと簡単に言い切れないのではないでしょうか。

それでも「勉強が遅れるのでは」とあせってしまうのが親のリアルな本音でもあります。その気持ちは筆者も痛いほどわかります。続く第2回では、親をもっとも苦しめる「学習への不安」の真実に迫ります。

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\親の不安を安心に変える、新しい居場所の探し方/

フリースクールという選択

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おおたとしまさ(著)

発売日:2026/05/11

価格:定価:本体1200円(税別)

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おおたとしまさ

おおたとしまさ

教育ジャーナリスト

1973年、東京都出身。教育ジャーナリスト。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。97年、リクルート入社。雑誌編集に携わり2005年に独立後、教育をテーマにさまざまな取材・執筆を続けている。中高の教員免許、小学校での教員経験、心理カウンセラーとしての活動経験もある。 主な著書に『勇者たちの中学受験』、『子育ての「選択」大全』、『不登校でも学べる』、『ルポ名門校―「進学校」との違いは何か?』、『なぜ中学受験するのか?』など80冊以上。

1973年、東京都出身。教育ジャーナリスト。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。97年、リクルート入社。雑誌編集に携わり2005年に独立後、教育をテーマにさまざまな取材・執筆を続けている。中高の教員免許、小学校での教員経験、心理カウンセラーとしての活動経験もある。 主な著書に『勇者たちの中学受験』、『子育ての「選択」大全』、『不登校でも学べる』、『ルポ名門校―「進学校」との違いは何か?』、『なぜ中学受験するのか?』など80冊以上。