間違えたいわけじゃない! ケアレスミスが起きる3つの原因
問題内容は理解して答えも導き出しているのに、見間違い、写し間違い、計算違いなどで、惜しいミスをする子どもはたくさんいます。
ケアレスミスを起こしがちな子どもに共通する原因は3つある、とミス減らしを指導する野先生はいいます。
「1つめは学習の癖。問題の読み飛ばしや引き算すべきところを足し算してしまう、記号で答えるところを単語で答えるなど、早合点はミスに影響します。落ち着いてよく考えれば正解できるのに、先を急ぎすぎてミスを起こします。
こういったお子さんは、頭の回転が速すぎる傾向があります。思考に書くスピードが追い付かず、走り書きのメモが読めずに計算間違いなどをしてしまうのです。そんなお子さんは普段の行動にも同じ傾向が表れていて、早とちりをしたり、集中力が続かなかったりする様子が多く見られます。
2つめは注意力の散漫さです。ひとつのことをやり遂げてから次に進むという習慣ができていないと、勉強にも同じように中途半端さが表れます。
3つめは精神的な問題で、勉強に対する心のあり方が関係しています。たとえば、テストの質や量が自分のキャパシティーを超えると、挑戦しようとする気が起きないお子さんが相当します。また、マル付けを適当に済ませ、間違っていても全部マルにしてしまう学習意欲のなさが見られるお子さんも一定数います。
なかには、今回たまたまミスが起きただけで、わかっているから大丈夫と捉え、自分は勉強ができると過信している大物もいます」(野先生)
ケアレスミスの背景にある「見えない習慣」
「不思議なことにケアレスミスを起こすのは、男の子が大多数です。
塾に来るお子さんを観察していると、なぜ塾に通うのかわからないまま親に連れてこられて、勉強を早く終えて友だちとゲームがしたいと焦る子がいます。ケアレスミスをするお子さんは、そのようにいつも急いでいる印象です」(野先生)
自分はやりたくないのに、親に言われて仕方なく机に向かうという心のあり方も、ケアレスミスを起こす一因となっています。



































