「ジュニア留学」最前線 0歳も可 ハーバードでSTEM教育 驚きのプログラムとは
#1 小学生でも留学できる!ジュニア世代の留学事情
2023.02.13
新型コロナウイルス感染拡大によってストップしていた海外留学。世界各国の入国規制はほぼ撤廃され、いよいよ本格的に再開しようとしています。
語学の習得や多種多様な価値観に触れることができる留学。高校生や大学生になってから参加するもの、と思いがちですが、実は幼少期から可能です。
「幼少期から日本語以外の言葉に触れさせたい」と思う親は多いものの、幼児期の留学の検討から参加までは、意外と準備に時間がかかるもの。幼児でも決して早すぎることはなく、むしろ早めに検討を始めることのほうが重要です。
そこで、気になるジュニア留学の実情を4回にわたり深掘り! 1回目は、どのようなプログラムが用意されているのかなど、ジュニア留学の中身について、留学カウンセラーの藤墳(ふじつか)美奈子さんに詳しくうかがいました。
語学学校、サマーキャンプなど、プログラムは多種多様
ジュニア留学は、早ければ0歳から参加できます。もちろん小学生から参加できるプログラムもたくさんあります。お子さんひとりで参加できるタイプから、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんと一緒に参加できるタイプまで、多種多様なプログラムがあります。
留学のタイプは大きく「語学留学」と「サマーキャンプ」に分かれます。英語の語学留学の場合は、世界各地から集まる子どもたちと一緒に語学学校で学んだり、大学のキャンパスで学んだりできます。滞在先はプログラムにもよりますが、学生寮やホームステイ、ご家族と一緒にならホテル、などから選んでいただけます。
サマーキャンプは、“現地の子どもたちに混じって、一緒に過ごす”プログラムです。パーティやバーベキューなど、いろいろなアクティビティを満喫できます。
皆さん参加の目的はそれぞれですが、語学留学の場合は英語をしっかり習得するというよりは、英語を使ってコミュニケーションする楽しさを実感してほしいという想いで、留学に送り出す親御さんが多いです。
親子留学や祖父母と一緒の留学は、それぞれ別のクラスで学び、学校から帰ったあとはホームステイ先で一緒に過ごすケースもあります。親御さんや祖父母の方は、ご自身も留学されたいということで、一緒に参加されることが多いですね。
1週間から参加可能! 幼少期からグローバル感覚を磨く
語学学校では10名前後の生徒さんに一人の先生がついて、日常会話を学ぶことが一般的です。英語が母国語ではない子どもたちの中で、異文化コミュニケーションに挑戦するという体験は、日本ではまずできないことではないでしょうか。
スタンダードなプログラムは、語学の授業とアクティビティを組み合わせたもの。午前中は読む・書く・聞く・話す、英語の4技能をバランス良く学び、午後は市内観光やゲームなどのアクティビティがメインです。
かたやサマーキャンプは、皆でキャンプをしながら国際交流することがメインなので、スポーツや遊びを楽しむプログラムです。小学生のお子さんをサマーキャンプに送り出す親御さんのお気持ちとして多いのは、「短期間でも親元を離れることで自立のきっかけにしてもらいたい」「小さい頃にグローバル感覚を身につけてほしい」など。
語学留学もサマーキャンプも、基本は夏休みや春休みなど、長期休みを活用したプログラムが多いです。語学留学なら1週間から4週間くらいまで、サマーキャンプなら2週間くらいまで、希望にあわせて期間を設定できます。
歴史深く、教育の中心地ボストン!最先端教育に触れるプログラム
ジュニア留学で人気なのは、現地の大学で語学を学ぶ留学プログラム。アメリカやカナダ、イギリスなど歴史ある名門大学で開催しており、小学生でも参加できるプログラムもたくさんあります。子どもの頃に大学の教室で英語を学ぶことは、学習の積極性につながるはずです。
特に、70年の歴史を持つイギリスの全寮制の学校に通いながら、質の高い英語を学ぶプログラムが人気。美術のワークショップやスポーツなどのアクティビティはもとより、ストーンヘンジやハリーポッタースタジオのツアーなども用意されています。
また、最近注目されているのは、21世紀型の「STEM教育」をテーマにしたプログラムです。STEM教育とはアメリカで発祥した教育モデルで、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)の頭文字を取ったもの。全米のみならず世界各国から参加する子どもたちと一緒に、世界大学ランキングトップのハーバード大学でSTEM教育を受けることができます。
こちらは12歳以上であれば小学生でも参加できるプログラムです。アメリカの大学に留学してロボット工学やプログラミングに触れることができるのは、何にも代えがたい貴重な体験になります。アメリカ独立時の歴史を色濃く残した教育の中心地ボストンで、刺激あふれた時間を過ごせます。
留学先もプログラムも多種多様ですが、いずれもお子さんの成長にプラスになるものばかり。高校生や大学生は語学の習得がメインになりますが、小学生は幼少期だからこその興味関心が刺激されます。それはのちに英語を学ぶ面白さや異文化への好奇心、多様性の理解につながると思います。
取材・文 末吉陽子
藤墳美奈子
(ふじつか みなこ)
留学カウンセラー。アメリカへの短期留学を経験後、大学時代にイギリスへ休学留学。その後、ウィッシュインターナショナルの留学カウンセラーとして 15 年以上勤務。現在は 1 児の母として、留学生のサポート業務に携わる。これまでに約 1 万名以上の方の留学に関わる。
ウィッシュインターナショナル株式会社
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