「ちいかわ」で子どもの思考力が伸びる!? 筑波大附属教諭が「プログラミング的思考力」を子どもに必須な「素地」だと考えるワケ

「ちいかわ プログラミングドリル」監修 類瀬健二先生インタビュー

ライター:山口 真央

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プログラミング的思考とは、どんな考え方を指すかご存知ですか。

じつは新学習指導要領では、小学生の「プログラミング的思考を育成」することを目指しています。

プログラミングの基本的な考え方を教える、筑波大附属桐が丘特別支援学校の情報教諭、類瀬健二先生は、プログラミング的思考は未来を生きる子どもたちが、避けて通れない考え方だと話します。

プログラミング的思考を伸ばすためには、子どもたちにどんなアプローチをしたらよいのでしょうか。

類瀬先生にプログラミング的思考が未来を生きる子どもたちに必要な理由と、類瀬先生が監修した「ちいかわプログラミングドリル」の効果や魅力などについて、お話を聞きました。

Q.プログラミング的思考ってどんな考え方を指すの?

類瀬:シンプルにいえば、ある目的を達成するために、動きを記号化して、論理的に目的に近づける考え方を指します。

たとえば、サッカーをしていて、シュートが上手に決まったとします。

そのシュートをもう一度、再現しようと考えたとき、まず左に動いて、スペースが空いたところにボールを蹴って、右に動いて……というように、自分の動きを区切って思い出し、同じように動いてみようと考えるはずです。

1つ1つの動きを組み合わせることで、シュートという目的に近づけようとする考え方は、プログラミング的思考の1つです。

この考え方は、スポーツだけでなく、さまざまなことに応用することができます。

勉強をしようと考えたとき、1時間勉強して10分休む、それを3回繰り返すなど、活動を組み合わせ、コスパのいいルーティンを考えることも、プログラミング的思考といえるでしょう。

日常的にプログラミング的思考を取り入れることで、効率のいい考え方を身につけることができるのです。

プログラミング的思考を育てるために親ができることは

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