絵本作家たかおゆうこが「ガチすぎる石ハンター」ぶりを公開! 集まった大人が全員“石の人”になったお茶会に潜入レポート

絵本『たびするこいし』刊行を祝して特別企画を開催

ライター:山口 真央

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ページをめくるたび、足元にある小さな石ころから、46億年という地球の歴史、そして果てしない宇宙へと世界が広がっていく絵本『たびするこいし』。この美しい絵本の誕生を祝し、初夏の心地よい風が吹く児童書専門書店で、アットホームなお茶会が開かれました。

作者のたかおゆうこさんが見つけた、たくさんの魅力的な石たち。科学者さながらの探求心と圧倒的な美意識は、どのようにして1冊の絵本に溶け込んでいったのでしょう。

たかおさんの瑞々しい朗読とともに、唯一無二の石を眺めながら、大人たちがすっかり石の虜になっていく贅沢な時間をレポートします。
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セクション1:『たびするこいし』の制作秘話を語らおう

2026年5月の晴れた日、『たびするこいし』のお茶会がおこなわれました。集まったのは、作者のたかおゆうこさんと、たかおさんの作品が大好きな読者モニターや編集者、会場となった児童書専門書店「ティールグリーンinシードヴィレッジ」店主の種村由美子さんなど、総勢10名です。

まずたかおさんから、2026年4月に刊行された『たびするこいし』の朗読がおこなわれました。
こいしを さがそう

やまへ いこう
やまの こいしは ごつごつ ざくざく
やまから うまれたばかり

かわへ いこう
かわべの こいしは ごろごろ ぎしぎし
ながされたり とどまったり


そんな出だしではじまる絵本は、知られざる石の魅力へと引き込まれていきます。

ひらたくて すこし ざらざらとした こいし
はらっぱで みつけた こいしなら

それは トカゲの あかちゃんの おきにいり
おひさまの ひかりを あつめて あたたかくなる こいし


美しい絵と文章で、石一粒一粒の物語を丁寧に描くたかおさん。ページをめくるたび「この石にはどんな物語があるのだろう」と心が踊ります。(ここから先は、ぜひ『たびするこいし』を手にとってお楽しみください)

作者自らの朗読を聞くという贅沢な時間を過ごしたあとは、たかおさんと担当編集者の長岡香織さんから『たびするこいし』の制作秘話が語られました。
たかお:子どものころの私にとって、木の実や貝や小石は宝物でした。たくさん集めたり、眺めながら物語をつくったりするのが大好きだったんです。いつからか、この宝物をテーマに絵本をつくり、自由に想像をすることの楽しさを伝えたいと思うようになりました。

『たびするこいし』と、その前に書いた『くるみのなかには』と『うみのたからもの』は、そういった経緯でできた絵本です。『くるみのなかには』は木の実、『うみのたからもの』は貝殻、『たびするこいし』は石をテーマにつくりました。

でも初めて長岡さんに「次は石をテーマに描きたい」とお話ししたときは「石ですか……」と渋いリアクションでした(笑)。
たかおさんが幼いころの宝物から着想を得た、3冊の絵本。
長岡:そうでした(笑)。くるみや貝殻はそれだけで魅力があり、ときめきを感じられるモノです。それに比べると石の魅力は少し地味なので、どれほどの人がときめきを抱いてくれるかは未知数だと思いました。

たかお:だからまず長岡さんをときめかせなくてはと思って、2023年ごろから実際に石をひろってみることにしたんです。でも都内になかなか石は落ちていません。夏に長野県白馬村に行く機会がありまして、松川という川に行ってみることにしました。

そしたら色とりどりの石がたくさん! なかでも心惹かれたのは、蛇紋岩(じゃもんがん)です。蛇の鱗のようなまだら模様で、ビロードのように光沢のある石。しかも調べてみたら、蛇紋岩は鉄とマグネシウムが多くて脆く、雨風に弱い特性だということがわかりました。

そうか、だから白馬の土壌は草木が育ちにくく、スキー場の発展につながったんだなと。そう気づいたとき「面白い!」と興奮しました。石を拾うと、地形や地質が見えてきて、その土地のことがよくわかってくるのです。

「きつね石」「宇宙の石」「魔法の赤い石」!? たかおさんの石コレクションがすごい!

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