絵本作家たかおゆうこが「ガチすぎる石ハンター」ぶりを公開! 集まった大人が全員“石の人”になったお茶会に潜入レポート

絵本『たびするこいし』刊行を祝して特別企画を開催 (3/3) 1ページ目に戻る

ライター:山口 真央

石から宇宙に想いを馳せて ミニワークショップでは好きな石をお土産に

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たかお赤い石には特別な想いがあります。私の大好きな『ロバのシルベスターとまほうのこいし』という絵本に、望みが叶う魔法の赤い石が登場するんです。どうしても赤い石が欲しくて、青森の日本海側に行ってきました。

そこでひろったのがこの石です。そのあたりは火山活動が盛んで、かつ寒さが厳しい地域。マグマが冷えるときに酸化しやすい鉄を多く含むことで、赤い石になるそうです。

石のことを調べていると、だんだんと地形の話、地球の話と大きくなって、追求すると宇宙にまで辿り着きます。なぜ地球は生まれたのか、宇宙の成り立ちとは……考えはじめるときりがありません。

長岡:たかおさんは想像するだけでなく、たくさんお調べになって科学的な視点に基づいて絵本づくりをされます。だからお話も、想像と科学のあいだを行ったり来たりする。それがとても魅力的なんです。

この絵本のなかに「こいしは ちきゅうの ひとかけら」という言葉がありますが、たかおさんの絵本を読んでいると、人間も宇宙のひとかけらなんだなとしみじみ思います。
たかおさんから石のお話をたっぷりと聞き、実際に石を手にとって、来場者はすっかり石の虜に。最後はミニ・ワークショップ。たかおさんがひろってきた石から1つ好きなものを選び、選んだ理由を発表してもらいました。

「恐竜が生まれそうだから」「一目惚れしたから」「白い線が入っているから」「おいしそうだから」「無用な感じがするから」……。手にした石も理由も十人十色、それぞれの個性がきらりと光ります。

なんとその石は、たかおさんから来場者へのプレゼント! お気に入りの石を手にした来場者は、目の肥えた「石の人」となってお茶会はお開きとなりました。
「SNSやコンテンツに追われる時代だからこそ、対面でじっくり心が通う場所を作りたい」という編集者の思いから始まったこの会は、まさに石を通じて全員の心が繫がる、あたたかな時間となりました。

科学的な知的好奇心を満たしながら、同時にどこまでも自由な空想の翼を広げてくれる絵本『たびするこいし』。読み終えたあと、あなたもきっと誰かに「ねえ、この石見て!」と話したくなるはずです。次の晴れた日には、お気に入りの石を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
たびするこいし

たびするこいし

たかお ゆうこ(作)

発売日:2026/04/09

価格:定価:本体1900円(税別)

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山口 真央
やまぐち まお

山口 真央

編集者・ライター

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。