読んだものが遊びにつながっていく
『ちゅうちゅうたこかいな』を読み終わると、子どもたちは、今読んだばかりの絵本をそらんじて、うたったりしますし、『おさるのまねっこ』なら、友だち同士でまねっこ遊びがはじまります。
『ぼくのくれよん』なら、読み終わったあと、クレヨンでなにか描いてみたくなるでしょうし、『もったいないばあさん』を読むと、みかんの皮を使ってみたくなりますね。
おうちでも同じです。
『ブービーとすべりだい』などは、読み終わるとみんな、ママのひざをすべってみたくなるみたいですよ!
集団のなかで、おいてけぼりになる子がいるといけないからです。絵本の持ち方、見せる順序、選び方、細かく決まっています。
おうちにまったく活字がないという環境にいる子どももいるので、「本がおもしろかった」という体験をしてもらいたい、という思いもあります。そういったことのためのルールです。
それから、いつも心がけていることかあります。
たとえば、『りんごが コロコロコロリンコ』という絵本があります。
次に出てくる動物がすこしだけ見えているので、あてて楽しむことができます。
次はラクダが出てくるというときに、「おうまさん!」と予想した子がいたら
「おうまさんみたいなラクダだったね」
「おうまさんにも見えるね」
などその子の考えを否定しないようにします。
これは、大勢で読むときにも、おうちで読むときも同じですね。
ともすると
「残念! ラクダさんだったね」
「ほんとうにラクダ? もっとよく見てみて」
などと言ってしまいがちですが、せっかくの楽しい時間がつまらなくなってしまう可能性がありますよね。