子育てビギナーに絵本が役立つ!【厳選12作のリストつき】

子どもが苦手な人にこそ、読み聞かせをおすすめする理由

本とあそぼう 全国訪問おはなし隊

おうちでの読み聞かせにルールはない

おはなし隊では、「絵本を4冊読んで、ひとつ紙芝居をする」というのが一般的なプログラムなのですが、どんなに工夫してプログラムを組んでも、読んでもらった4冊の本すべてを子どもが好きになる、ということはありません。

どれか1冊でも、「おもしろかった」という絵本と出会えたらいいなという気持ちでやっています。

一方、おうちで本を読むときには、お子さんのようすを見ながら、個別にフォローができますので、選書や読み方にそれほどこだわる必要はないんです。

ちょっとくらいわからないものが出てきても、説明してあげられますし、まだ興味がなさそうだったら、もう少し大きくなったら読んであげる、ということもできるかと思います。

でも、せっかくなので、子どもたちが喜ぶことをひとつお教えしますね。

『かけっこ かけっこ』という絵本があるのですが、この本は、表紙と裏表紙の絵がぐるっとつながっているんです。
これは意外に気がつかないところなので、よく見えるように開いてみせてあげると「カバー、つながってる!」と歓声があがりますよ。
どんな姿勢で読んだらいいですか、という質問もときどきあります。

向かい合わせで子どもの表情が見えるのもいいですし、ひざにのせて一緒に絵本をのぞき込むのもいい。「よく見えて」「よく聞こえれば」なんでもいいんです。
腹ばいになった親が絵本を開き、その上に子どもがのってのぞき込んでいる、というのもよくある光景ですよね。

子育てビギナーこそ、絵本の力を借りて

たとえば、まだ話せない赤ちゃんとふたりきり。
なにを話しかけていいか、悩んでいる方もいらっしゃるのでは? 

読み聞かせなら、なにを話せばいいかは絵本に書いてありますから、子育てビギナーの方には、ぜひ試してみてください。

読み聞かせは、生まれてからすぐにでもはじめられます。赤ちゃんでも、ことばの音やリズム、大人の表情や雰囲気を感じとっていますので、リズミカルに読めば、手足をばたつかせてキャッキャと喜ぶこともあるんですよ。動物が出てくる絵本なら、鳴き真似で遊ぶのもいいですね。
赤ちゃんのしぐさや目線から、どんなことに反応しているのかを観察してみてください。

読み聞かせを通して、あなたのあかちゃんのことが、もっとわかってくるかもしれません。

でも、
「どんな本を選べばいいのかわからない」
「読み方がわからない」
「まだ赤ちゃんだし」
などなど、初めての子育てだとそんな声も聞こえてきそうですね。

「自由に読んで」と言われても、最初は疑問がいっぱいかもしれませんから、おうちの方からよくいただく質問におこたえします。
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