キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!
表紙には長~いお鼻が、黄色い大きなバナナになっているゾウさん。それを見ただけで、子どもたちから笑い声が起こります。まずはじっくりと表紙を見せてあげてください。
「バナーナ!」の発声は、日本語の「バナナ」というより、英語の「banana」という発音が近いでしょうか。力を抜いて軽~く、音を楽しむ気持ちで読み始めます。
見返しも黄色いバナナがいっぱい!
こんな凝った演出も絵本の魅力です。きちんと見せてあげて、ワクワクした気持ちを高めてあげます。
扉には大きなバナナが一本。もう一度タイトルのみを読みあげます。
「バナーナ!」
「バナナ どこどこ? ここだよ!」
「バナーナ!」
ゾウさんが大きな鼻を振りあげるように、元気に読みあげてください。
「バナーナ!」
「バナナ どこどこ? ここだよ!」
ここで子どもたちは、すこし考えます。子どもたちがうさぎの耳のシルエットに気づくように、しっかり見せてあげてください。
ページをめくると、耳がバナナのピンクのウサギさん。ピョンピョンはねる、かわいいウサギさんをイメージしながら。
「バナーナ!」
「バナナ どこどこ? ここだよ!」
子どもたちは想像力をふくらませます。
「鼻ー?」「耳ー?」「どこー?」さまざまな意見が出たところでページをめくります。
大きな口の中、歯が全部パナナに!!
カバさんの大きなあくびをイメージしながら、ゆっくりと
「バナーナ!」
長〜い首を意識して、
「バナーナ!」
ペンギンさんがおしゃべりしているように
「バナーナ!」「バナーナ!」「バナーナ?」
「バナーナ!」「バナーナ!」「バナーナ!」「バナーナ!」
黄色い窓からのぞくような動物たち
「バナナ どこどこ? ここだよ!」
子どもは想像力を駆使して、さまざまな声をあげてくれます。
その姿を現すように、スケール感を出して、
「バナーナ!」
ラストはバイバイを言うときのニュアンスで、
「バナーナ!」
表と裏表紙は同じゾウさんの姿。
1歳から幼稚園の年長さんくらいまで楽しめる絵本です。
ただ「バナーナ!」と読むだけで、不思議と子どもたちも元気に「バナーナ!」と返してくれます。盛りあがること受け合いのこの絵本。ぜひ子どもたちと一緒に声をあげてくださいね。
さぁ、みんな一緒に「バナーナ!」!!
本とあそぼう 全国訪問おはなし隊
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai