2021.06.14

「絵本選び」の親子ギャップ 読み聞かせに「自分の時間を削る」ママの奮闘

「ママたちの絵本の読み聞かせの実態・子育ての課題」を徹底調査!(後編)〔コクリコラボ第2回〕

著者:コクリコラボ


コクリコを通して子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

第1回目は、ママたちの絵本の読み聞かせの実態・子育ての課題についてアンケート調査(※)を行いました。

さらに、第1回目として企画したアンケート結果を元に、エニママのママたちを対象とした「絵本の読み聞かせについての座談会」を開催。後編記事では、座談会でママたちが話してくれたリアルな体験談やアイデアをご紹介します。

※コクリコラボ「子育て×読書に関するアンケート調査」
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」の登録者を対象に2021年3月31日〜4月5日、インターネット上で実施。有効回答数は51件。

「絵本の読み聞かせどうしてる?」ママたちから寄せられたリアルな声

今回、座談会に参加してくれたのは、子育て中の5人のママたちです。

座談会では、アンケート結果からさらに踏み込んだ充実した話を聞くことができました。普段ママ友だちからはなかなか聞けないような、リアルな本音が飛び出す一幕も。

絵本選びは「色」「適度な情報量」「子どもの好みを熟慮」 ママの工夫いろいろ

初めの質問は、「絵本をどうやって選んでる?」というもの。第一回目のアンケートでは「値段が高い」「収納スペースが限られている」「親子間で好みが違う」と言った点に絵本選びの難しさを感じているママが多いということが分かりましたが、座談会に参加したママたちはどうでしょうか……?

「色がカラフルで、できれば三原色が使われている絵本を選ぶようにしています。また絵がごちゃごちゃしていると、赤ちゃんにとっては情報が多すぎて注意散漫になってしまうので、その点にも気をつけます」(Mさん)

ご出産前まで、保育士さんとして乳児のお世話をしていたというMさん。保育のプロとしての視点を交えてお話してくれました。赤ちゃんには絵がシンプルでカラフルな色使いの絵本が適している、とのこと。お子さまにとっての読みやすさを考慮して、発達段階に応じた絵本選びをするというのも大切な選択軸ですね。絵本には対象年齢が参考として書かれているものも多いので、参考にするのも良いでしょう。

「我が家は男の子なので、ビビッドな絵が好きな気がしています。子どもの好みを把握して、そのタッチのものを選んでいます」(Hさん)

お子さまによって興味・関心の対象はそれぞれ違うもの。絵本の好みについても同様です。お子さまの好みをママが観察・把握して、それに合う絵本を選んでいるのですね。

「絵本はちょっと高いので、買っても読んでくれなかったら悲しい……ので、支援センターなどで読み聞かせしてもらった時に子どもが食いついたものや、何度も読みたそうな本だけを買うようにしています」(Oさん)

こちらは「好み」からさらに一歩踏み込んで、「実際に子どもが好きな絵本だという確証を得てから購入する」という意見です。図書館や支援センター、病院の待合室など、絵本を買わずとも触れる機会は意外とたくさんあります。「収納スペースが少ない」「買った絵本を読んでくれないと損した気持ちになる」というママにはぴったりのアイデアかも!

「読ませたい」絵本 「読みたい」絵本 親子のギャップの埋め方

続いての質問は「子どもの読みたい本と親が読ませたい本の違いを解消するための工夫について教えて!」というものです。

「私が読みたい本をいくら読んでも聞いてくれないので、子どもが読みたい本を読むことにしています」(Oさん)

子ども自身が興味を持ってくれないと、いくら勧めても全然見向きもしない!……絵本に限らない「子育てあるある」に、多くのママが共感してくれるのでは? ならばいっそ、子どもが読みたい本を読む! と決めてしまう、という意見です。また、「読ませたい本は特にないです(Hさん)」と話してくれたママもいます。

「読ませたい本を読んでくれない時は、1週間〜1ヵ月など期間を空けてから、まるで新しい本を出したかのように“この絵本読んでみない?”と提案してみるようにします」(Nさん)

「読ませたい絵本は娘に相談せず買ってしまいます。その時に読んでくれなくても、本棚に入れておくと、月齢が進んだら自分から読むようになった……ということがありました。ママが選んでもいいんだなと思えました」
(Yさん)

お子さまの興味の移り変わりは早いもの。興味を持たなかった絵本も、月齢が進めば楽しく読んでくれるかもしれません。こちらのママたちのように、お子さまが忘れた頃に「この絵本どう?」と提案してみたり、絵本棚など目につく場所にさりげなく置いておいて様子を見てみるのはいかがでしょうか?

「読み聞かせルーティン化」「やむなく家事優先」 時間をめぐる葛藤

最後にご紹介するのは、「読み聞かせの時間の確保方法」についての実態についてです。
読み聞かせができていない理由のアンケートでは、73.1%のママが「読み聞かせをする時間がないから」という理由を挙げています。

「読み聞かせができていない理由」のアンケート結果

「自分の時間を削ってがんばっている」ママたちの奮闘がうかがえたのですが、果たして座談会に参加してくれたママたちの実情はどうでしょうか?

「読み聞かせしなきゃ」とはあまり思っておらず、気楽に考えています。でも、読み聞かせが寝る前のルーティンにはなっています。(Oさん)

寝る前一時間は読み聞かせの時間を取るようにしています。(Hさん)

何名かのママから共通して挙がったのが、「読み聞かせの時間を確保してルーティン化している」という声です。「寝る前」や「園から帰って来たら」など、お子さまにも理解しやすいルーティンを作ってあげられると良いかもしれませんね。

一方で、「読み聞かせが思い通りにできていない!」というリアルな声も。

働き始めてからは絵本を読む時間がなかなか取れず、つい「これ見ててね」とDVDやテレビをつけてしまうことが。ちゃんと子どもと向きあって絵本を読み聞かせる時間を作ってあげないとな、と反省しています。(Yさん)

産前は毎日読み聞かせするのに憧れていましたが、実際はそんな余裕はなく、「残っている家事をしたいから早く寝てほしい」と思ってしまいます。読み聞かせしてあげなきゃ…と思いながらも、結局時間が取れていません。(Mさん)

なお、第一回目に実施したアンケートでは、実に2割弱のママが「1ヵ月の読み聞かせ量は0回、もしくは1回)と回答しています。

【第1回の記事はこちら】

今あなたが理想通りに読み聞かせをできていなくても大丈夫! 悩んでいるのはあなただけではありません。気負わずに、まずは少し余裕のある時に、1冊だけでも読んであげることから始めてみてはいかがでしょうか?

ママたちのリアルな声を参考に 肩の力を抜いて絵本と付き合えますように

座談会に参加してくれたママたちのリアルな意見はいかがでしたか? 少しでも参考になったり、「自分と同じような悩みをみんな持っているのかな」とホッとしたり……読み聞かせに対して前向きな気持ちを持っていただけていたら嬉しいです。

コクリコラボでは、今回の座談会で聞けたママたちのリアルボイスをもとに、「絵本の読み聞かせ」にまつわるテーマをさらに深掘りし、記事としてみなさまにお届けしていく予定です。


【コクリコラボのこれまでの記事はこちら】

第1回 【実態は?】ママの93.3%:夫の協力に期待 60%:月21冊以上読み聞かせ希望

著者紹介

コクリコラボ こくりこらぼ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
(Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​