『おっきなちっちゃな物語』 NHK「おかあさんといっしょ」の人気曲が絵本になったワケを作詞家に聞いた
NHK「おかあさんといっしょ」の人気曲から絵本も誕生！ 作詞家もりちよこさんにインタビュー【後編】
2023.08.10
誠お兄さんとの思い出
──この春番組を卒業された誠お兄さん（福尾誠さん）との思い出をお聞かせください。
誠お兄さんが参加されて初めての曲が、私が書かせていただいた『ミライクルクル』だったんです。ちょうど平成から令和へと、新しい時代に変わるときでもありました。誠お兄さんはさわやかで、キラキラしていらして、背も高くて、杏月お姉さんとならんでいるのを見て「洗練されたスカイツリーのようなおふたりだなあ」と、眩しく見上げたのを覚えています。「時代も平成から令和に変わった、体操のお兄さんお姉さんも変わった、さあ、ミライクルクル、コイコイオーライ、おいでおいでー！ ミライは大丈夫！」と。
それから、『そらそらそうめん』の収録のときのことです。誠お兄さんはスタジオの片隅で真剣な表情で歌詞原稿に見入っていらして、いよいよ自分の出番になったとたん、杏月お姉さんの「めん！」に続いて第一声が「つゆ！」ふたり声を合わせて「どんぶらこっこっこ！」だったんです。収録直前の真剣な横顔と、その掛け声のギャップがとってもチャーミングでした。
卒業後の誠お兄さんのご活躍もとても楽しみです。
誠お兄さんが参加されて初めての曲が、私が書かせていただいた『ミライクルクル』だったんです。ちょうど平成から令和へと、新しい時代に変わるときでもありました。誠お兄さんはさわやかで、キラキラしていらして、背も高くて、杏月お姉さんとならんでいるのを見て「洗練されたスカイツリーのようなおふたりだなあ」と、眩しく見上げたのを覚えています。「時代も平成から令和に変わった、体操のお兄さんお姉さんも変わった、さあ、ミライクルクル、コイコイオーライ、おいでおいでー！ ミライは大丈夫！」と。
それから、『そらそらそうめん』の収録のときのことです。誠お兄さんはスタジオの片隅で真剣な表情で歌詞原稿に見入っていらして、いよいよ自分の出番になったとたん、杏月お姉さんの「めん！」に続いて第一声が「つゆ！」ふたり声を合わせて「どんぶらこっこっこ！」だったんです。収録直前の真剣な横顔と、その掛け声のギャップがとってもチャーミングでした。
卒業後の誠お兄さんのご活躍もとても楽しみです。
メジャーデビューから25年。感謝としあわせの日々
──もりさんが楽曲を作るうえで、意識していることや秘訣はございますか？
ファミリーコンサートに限らず、ライブなどは自分でチケットを買って、お客様と一緒の席で観るようにしています。すると「こんなところで拍手が起こるんだ」「お！おとうさんがノッてるぞ！」とか体感できるので、みんなの中で一緒に観るのが大好きです。自分の曲のときは、「そうか、こういう反応なのか」と分かるので、次の曲作りのヒントにもつながります。
ファミリーコンサートに限らず、ライブなどは自分でチケットを買って、お客様と一緒の席で観るようにしています。すると「こんなところで拍手が起こるんだ」「お！おとうさんがノッてるぞ！」とか体感できるので、みんなの中で一緒に観るのが大好きです。自分の曲のときは、「そうか、こういう反応なのか」と分かるので、次の曲作りのヒントにもつながります。
──書き続けてこられて25年、今の思いをお聞かせください。
何年も前の曲を新しいお兄さんお姉さんに受け継いで歌ってもらえることが幸せです。歌も嬉しいですし、私も嬉しいです。ファンの方から時代によって「おまめの人だ」とか「そうめんの人よ」と言われるのも嬉しいですね。
「いないいないばあっ！」の体操曲「わ〜お！」も８年ぐらい流れていたので、大きくなった子どもたちが「あの体操をしていた」というのを聞くと思わず笑顔になります。
お母さんたちから「『ドコノコノキノコ』のときはつわりがひどかったのよねー」とか「『ミライクルクル』のときは子どもが言うことを聞かない、夜泣きをしていた、仕事どうしようと思っていたけれど、背中を押されて復帰した」とか言われて、おかあさんたちに寄り添ってこられてよかったなあ、としみじみ感じます。
また、子どものときに聞いた歌を、パパやママになって自分の子どもと聞いているとか、パパやママだったのが、じいじばあばになって聞いているとか、３世代、もしくは４世代と時代を超えて聞いていただいているのも、また演歌やK-POPなどさまざまなジャンルも手がけているので、ご家族でジャンルを超えてリンクして聞いてくださっているのも作詞家としてしあわせなことだなあ、と実感する日々です。これは聞いてくださった方々はもちろん、「おかあさんといっしょ」や「いないいないばあっ！」のおかげ、スタッフさん、作曲家さん、お兄さんお姉さん、講談社さん、組んできたすべての方のおかげ、いろんな人に支えられての25年で、続けてきてよかったなあ、と思います。
何年も前の曲を新しいお兄さんお姉さんに受け継いで歌ってもらえることが幸せです。歌も嬉しいですし、私も嬉しいです。ファンの方から時代によって「おまめの人だ」とか「そうめんの人よ」と言われるのも嬉しいですね。
「いないいないばあっ！」の体操曲「わ〜お！」も８年ぐらい流れていたので、大きくなった子どもたちが「あの体操をしていた」というのを聞くと思わず笑顔になります。
お母さんたちから「『ドコノコノキノコ』のときはつわりがひどかったのよねー」とか「『ミライクルクル』のときは子どもが言うことを聞かない、夜泣きをしていた、仕事どうしようと思っていたけれど、背中を押されて復帰した」とか言われて、おかあさんたちに寄り添ってこられてよかったなあ、としみじみ感じます。
また、子どものときに聞いた歌を、パパやママになって自分の子どもと聞いているとか、パパやママだったのが、じいじばあばになって聞いているとか、３世代、もしくは４世代と時代を超えて聞いていただいているのも、また演歌やK-POPなどさまざまなジャンルも手がけているので、ご家族でジャンルを超えてリンクして聞いてくださっているのも作詞家としてしあわせなことだなあ、と実感する日々です。これは聞いてくださった方々はもちろん、「おかあさんといっしょ」や「いないいないばあっ！」のおかげ、スタッフさん、作曲家さん、お兄さんお姉さん、講談社さん、組んできたすべての方のおかげ、いろんな人に支えられての25年で、続けてきてよかったなあ、と思います。
──もりさんのお仕事情報を教えていただけますか？
６月21日から流れている、Ｅテレの「はなかっぱ」の新エンディングテーマ曲、「イチカバチカ」の作詞を担当させていただきました。作曲は伊秩弘将さん、編曲はCHOKKAKUさん、そして、歌うのは演歌歌手の山内惠介さんです。
「はなかっぱ」のストーリーの中で、都会で夢を叶えたロック歌手モンシローと、山内惠介さんが歌い上げるご自身初となるド派手なロックチューン「イチカバチカ」のコラボレーションは、と～っても面白い曲と映像になっていますので、是非楽しんでください！ 放映初日と同日にCDも発売されています！
６月21日から流れている、Ｅテレの「はなかっぱ」の新エンディングテーマ曲、「イチカバチカ」の作詞を担当させていただきました。作曲は伊秩弘将さん、編曲はCHOKKAKUさん、そして、歌うのは演歌歌手の山内惠介さんです。
「はなかっぱ」のストーリーの中で、都会で夢を叶えたロック歌手モンシローと、山内惠介さんが歌い上げるご自身初となるド派手なロックチューン「イチカバチカ」のコラボレーションは、と～っても面白い曲と映像になっていますので、是非楽しんでください！ 放映初日と同日にCDも発売されています！
■山内惠介「こころ万華鏡」花盤に収録 ビクターエンタテインメント
©2010 あきやまただし／はなかっぱプロジェクト
──最後になりましたが、子育て奮闘中のおかあさんたちにエールをお願いします。
子育てはもちろん楽しいだけじゃないし、ワンオペ育児や人間関係だったりと、大変な思いをされているお母さんはたくさんいらっしゃると思うんですね。そんなときにちょっと歌を聴いて笑顔になったり、コンサートに行って楽しい気分になってくれたら、それだけでよかったなあと思います。歌がみなさんの毎日の中に、少しでも笑顔になる要素としてあれば幸せです。
おかあさん、おかあさんはまだ若いしお子さんたちは本当に若い。ミライクルクルライライオーライ!!!!!!!
これが私からおかあさんたちへのエールです。もう、ビックリマーク４つ６つつけて下さい！ そのぐらいの気持ちです！
──ありがとうございました！ （ビックリマーク７つつけさせていただきました！）
子育てはもちろん楽しいだけじゃないし、ワンオペ育児や人間関係だったりと、大変な思いをされているお母さんはたくさんいらっしゃると思うんですね。そんなときにちょっと歌を聴いて笑顔になったり、コンサートに行って楽しい気分になってくれたら、それだけでよかったなあと思います。歌がみなさんの毎日の中に、少しでも笑顔になる要素としてあれば幸せです。
おかあさん、おかあさんはまだ若いしお子さんたちは本当に若い。ミライクルクルライライオーライ!!!!!!!
これが私からおかあさんたちへのエールです。もう、ビックリマーク４つ６つつけて下さい！ そのぐらいの気持ちです！
──ありがとうございました！ （ビックリマーク７つつけさせていただきました！）
これからも、もりさんがどんな作品を繰り出されるのか楽しみがつきません。
うたえほん おかあさんといっしょ おっきなちっちゃな物語 ～チーゾウとデカーリ～
文：もり ちよこ 絵：西内 としお
定価：本体1430円（税込み）
文：もり ちよこ 絵：西内 としお
定価：本体1430円（税込み）
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げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ！」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。１・２・３歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載！ Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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