1歳9ヵ月のイヤイヤは「うまくいってる!」気分転換におすすめの3冊【絵本の専門家による孫育てエッセイ】
孫4人と楽しむ絵本の魅力を綴る「ばあばのまごまご絵本日記」#16
2024.08.28
絵本コーディネーター:こが ようこ
今回は、イヤイヤが始まった1歳9ヵ月のぷっぷくんの成長と、気分転換にぴったりの楽しい絵本をご紹介します!
1歳9ヵ月のイヤイヤは「うまくいってる!」
ママのお留守に、パパとじいじとばあばの3人で、ぷっぷくん(1歳9ヵ月)を預かりました。
このごろのぷっぷくんは、うまくいかないと怒っちゃうことがある。それって当り前のことだけど。まだ言葉で説明できないしね。
そんなとき、わたしはすぐぷっぷくんに寄り添おうとしちゃうわけ。「子どもの言葉を代弁しましょう」っていうつもりで。「そっかそっか、やろうと思ったけどうまくいかなかったんだよねえ」みたいに。
そんな折り、わたしたちの足下でミニカーを並べていたぷっぷくん、思い通りに並べられなかった様子でミニカーをガシャーン! 床をバンバン。おまけに自分ものけぞって床にぶつかりそう。自分を痛めるのはよくないから、わたしはぷっぷくんを抱き上げた。
「そっかそっか。うまくいかなかったんだよね」って。
そのとき、ぷっぷくんのパパが叫んだひと言がすごくよかったの。
「いや、ぷっぷ! うまくいってるぞ!」って。わたしは目が覚めた気分になっちゃった。
「そうだ、ぷっぷくん、うまくいってる! イエーイ!」。パパもそれに乗っかって、「うまくいってるぞ。イエイ イエーイ!」と再び。当のぷっぷくんはキョトンとしていたけれど、怒った気持ちはどこかに飛んでいっちゃったみたい。代弁してるって、勝手な思い込みだったんだなあって教えてもらった気がします。
『うまくいってるぞ! ぷっぷ!』いい言葉だなあ。
「パンダなりきりたいそう」
「なりきりたいそう はじめるよ。りょうてを うえに あげて」ぐーんと伸びてチューリップになったり、バナナや飛行機、ロケットにもなりきっちゃおう! かわいいパンダがレクチャーしてくれます。
ぷっぷくん(1歳9ヵ月)は、この絵本をママと読むのがお気に入り。ばあばには読ませてくれませーん。
「おどります」
ぷっぷくんはニヤニヤと踊るばあばを横目でチラ見。何度も絵本を持ってきてくれました。
「はなびドーン」
「くらーい よぞらに シューッ」……「ドーン」「パパーン」と、見事な花火が打ち上がります。色も鮮やかで美しい。シューッと、声をひそめて、ドドーンと力強く読むと、気分が一気に解放されますよ。
ばあばじいじも、まごまごたちと花火を見に行きたいなあ!
次のエピソードは9月11日(水)配信予定です!
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
こが ようこ
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。