現役小児科医が解説! 【ハチ】刺された!腫れた!大丈夫?「子どもの虫刺されトラブル」
冷やす? 市販薬? 皮膚科? 虫さされの応急処置 現役小児科医テルの「子どもの救急」相談室#2
2023.07.28
小児科専門医:小児科医 テル
そんなテル医師による、子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
刺されたら冷やす。アナフィラキシーと思ったらすぐに病院へ
・ハチの活動が増えるのは7月~10月
【症状】
・激しい痛み
・赤く腫れる
ハチ毒の刺激作用で起きる症状。通常は1日以内におさまります。ただ、2回目に刺されるときはアレルギー症状が出る可能性があり、注意が必要です。
【アナフィラキシーの症状】
・じんましん
・腹痛、吐き気
・呼吸苦
・意識障害 など
重度のアレルギー症状を「アナフィラキシーショック」といいます。そのうちハチに刺されたことが原因で年間30~40人ほどがアナフィラキシーで命を落としています。その70%がスズメバチとアシナガバチです。ハチに2回以上刺された場合に、アナフィラキシーを起こすのですが、その可能性は3~12%と報告されています。
アナフィラキシーは重度の場合は数分でじんましんが全身に広がり、腹痛、吐き気、息苦しい、声が出ない(呼吸器症状)、意識障害となっていきます。
・流水で洗う
・冷やす
刺された箇所は流水でよく洗って、冷やしましょう。口で毒を吸うのはダメです。
アナフィラキシーを起こしていなければ救急車は必要ありませんが、刺された場所の症状によっては治療のため病院(皮膚科)を受診しましょう。
ミツバチの針は刺さると抜けず、ハチのお腹側がちぎれてしまいます。そのお腹の部分には、毒液の入った袋があり、刺さった後も少しずつ体の中に入ります。
針をつまんで抜いてしまうと、針についた毒の袋を押してしまい毒がさらに注入されてしまいます。ピンセットなどで針だけをつかむか、指で針をはじいて抜くと良いでしょう。
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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小児科医 テル
総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU
総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU