
絶滅した生きものが食べていたものを調べるには?

ティラノサウルス 「恐竜 新訂二版」より
MOVEの「大むかしの生きもの」や「恐竜」などでは、古生物や恐竜が何を食べていたのかについても解説されています。
現在生きている動物では、野生生態を観察することなどから食べ物(食性)を知ることができます。しかし、絶滅してしまった生きものについては、何かを食べている姿を実際に見ることはできません。では、どのようにして絶滅生物の食性を知れば良いのでしょうか?
絶滅生物の食性を知る方法は実はいくつかあります! 今回は恐竜を例にとって紹介しましょう。
現在生きている動物では、野生生態を観察することなどから食べ物(食性)を知ることができます。しかし、絶滅してしまった生きものについては、何かを食べている姿を実際に見ることはできません。では、どのようにして絶滅生物の食性を知れば良いのでしょうか?
絶滅生物の食性を知る方法は実はいくつかあります! 今回は恐竜を例にとって紹介しましょう。
① 歯の形から推測する!
歯の形を見れば、その動物が何を食べていたのかをある程度推測することができます。今の動物では、ライオンは肉を食べるので、獲物の肉を引きちぎる鋭い歯があります。一方で、植物を食べるキリンの歯は平らで、木の葉をすりつぶすのに向いています。
これを踏まえて恐竜の歯に目を向けると、たとえば、ティラノサウルスの歯は尖っていて、歯の縁にはナイフのようなギザギザ(セレーション)があり、肉食であると推測できます。一方で、ガレアモプス(※以前はディプロドクスと呼ばれていた)の口には前の方に細くて長い歯が並んでいて、この歯で木の葉をむしり取って食べていた植物食だったと考えられます。
これを踏まえて恐竜の歯に目を向けると、たとえば、ティラノサウルスの歯は尖っていて、歯の縁にはナイフのようなギザギザ(セレーション)があり、肉食であると推測できます。一方で、ガレアモプス(※以前はディプロドクスと呼ばれていた)の口には前の方に細くて長い歯が並んでいて、この歯で木の葉をむしり取って食べていた植物食だったと考えられます。

図1:ティラノサウルスの頭骨(左)(©James St. John; Wikimedia commons)とガレアモプスの頭骨(右)(©Ryan Somma; Wikimedia commons)。