ぬいぐるみがママ代わり「がんばれパンチくん」の【市川市動植物園】へ行ってきました!

〈新連載〉ドリトル柴田の「動物園に行ってみた!」vol.5 (2/3) 1ページ目に戻る

科学ジャーナリスト:柴田 佳秀

施設は古めでも動物がよく見える

次はフェネックやミーアキャット、コツメカワウソなどがいる小獣舎へ行ってみましょう。ここは檻のないオープンな展示方法(無柵放養式展示)なので、動物たちの姿がとても見やすいのが魅力。ベビーカーに乗ったままでも柵の隙間から動物が見えるのも嬉しいポイントです。これならば背が低い小さなお子様からもよく見えるので、抱っこや肩車をしなくても大丈夫。親御さんにとってもゆったりと楽しめる場所です。
ミーアキャットの放飼場。ベビーカーに乗せたままでも柵の間から動物が見えます。
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名物「流しカワウソ」があるコツメカワウソの放飼場。狭い場所を移動するカワウソの習性を利用した行動展示です。
大人気のコツメカワウソがここでは見放題

国内にわずか7頭! 貴重なスマトラオランウータン

市川市動植物園の動物たちの中でも、忘れてならない存在がスマトラオランウータンです。2026年2月現在、日本でスマトラオランウータンに会える動物園はわずか4園のみで、飼育されているのはたった7頭。そのうち4頭がこの園で暮らしているのですから、その貴重さは言うまでもありません。
4頭が飼育されていますが展示は1頭ずつです。
今回、私が会うことができたのはオスのイーバン。市川市の姉妹都市であるインドネシア・メダン市から1992年にやって来ました。イーバンは、今や頼もしい3頭のお父さんで、現在は豊橋総合動植物公園からやってきたメスのウランとの間に、新しい命が誕生することが期待されています。
オスのイーバン。フランジと呼ばれる横に張り出した顔が成熟したオスの特徴です。
樹上性動物で最大のオランウータンのブラキエーションは大迫力です!

消防ホース再利用発祥の地!?

スマトラオランウータンの放飼場に目を向けると、縦横に張り巡らされた消防ホースが目に入ります。これは森での暮らしを再現するための工夫で、彼らが本来の動きをのびのびと発揮できるように設けられたもの。消防ホースを再利用するこの取り組みは、今では多くの動物園で見られますが、いち早く導入したのが市川市動植物園だと言われています。そして、この方法はオランウータンの故郷のボルネオでも活かされているそうです。
消防ホースをねじると、植物の蔦のようになり、オランウータンがつかまりやすくなります。この巻き方は、考案した園長の水品繁和さんのお名前にちなんで「水品ロール」と呼ばれているそうです。
パンチくんが暮らすサル山へ
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