ぬいぐるみがママ代わり「がんばれパンチくん」の【市川市動植物園】へ行ってきました!

〈新連載〉ドリトル柴田の「動物園に行ってみた!」vol.5

科学ジャーナリスト:柴田 佳秀

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これまでの記事はこちらから▼(日立市かみね動物園/のんほいパーク/安佐動物公園/福山市立動物園)
「ここでしか見られない!」
この言葉を聞くと、なんだか無性に見に行きたくなりませんか?
動物園の魅力のひとつは、まさにここだけ”の動物に会えることです。
動物 新訂二版

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講談社(編) 山極寿一(監) 本郷峻(監・写真・その他)

発売日:2024/06/21

価格:価格:本体2400円(税別)

SNSで話題の「パンチくん」がいる市川市動植物園へ

こんにちは。科学ジャーナリストのドリトル柴田です。私は、日本各地の動物園を巡る旅を続けています。
今回ご紹介するのは、千葉県にある市川市動植物園。自宅からもっとも近い動物園で、これまでに何度か足を運んできた場所です。ゾウやキリンのような大型動物はいませんが、どこかアットホームな雰囲気があって、個人的にも気に入っている動物園なんです。ですから、いつかきちんと紹介したいと思っていたのでした。
そんな市川市動植物園が今、大きな注目を集めています。火付け役は「パンチくん」という子猿。ママ代わりのオランウータンのぬいぐるみと一緒の姿がSNSで話題となり、多くの人の心を動かしているのです。

もちろん、魅力はパンチくんだけではありません。この動物園には、ほかにも個性豊かな動物たちがいます。さっそくご紹介していきましょう。
市川市動植物園の入場ゲート。いつもの通り、開園時間に到着です。

動物園は家畜を知る貴重な場所

入場ゲートから入ると、左手に見える建物が自然博物館です。その横の階段を上っていくと、いよいよ動物園のエリアが広がります。まずは小動物とふれあえる「なかよし広場」と、ウマやウシ、アルパカなどがのんびり暮らす「家畜ゾーン」を訪ねましょう。
ウマやウシが暮らす家畜ゾーン
ヤギやモルモットとふれあえる施設は、ほかの動物園でもよく見かけるおなじみの光景です。けれども、ここでひときわ目を引いたのは、大きな乳牛のホルスタインの存在でした。堂々とした体つきで立つ姿は迫力があり、図鑑や映像で見るのとはまったく違う実感があります。
ウシってこんなに大きいんだ! と知っていても驚きます。
家畜は、私たちの暮らしを支えてきた、とても身近な動物です。しかし、都市生活では実際に目にする機会が少なくなっています。だからこそ、動物園で家畜に出会えることには大きな意味があります。とくに子ども達にとっては、牛乳や肉、衣類などがどのような動物と結びついているのかを具体的に知る貴重な機会になりますね。
遠足の子どもたちも実物のウシに目が釘付け。
牛乳ができる工程を知っていますか? 当たり前ですが妊娠しないとミルクはでないのです。

市川市動植物園といえばレッサーパンダ!

さて、次に進みましょう。今度は木に登っている何かが見えます。レッサーパンダです。市川市動植物園は日本有数のレッサーパンダの飼育施設。たくさんの個体に会うことができます。
レッサーパンダの放飼場は全部で3カ所。この大放飼場はオープンなので姿がよく見えます。
市川市の友好都市である中国四川省楽山市からレッサーパンダが寄贈されたことがきっかけで、1987年に開園したのが市川市動植物園。開園当初からレッサーパンダの飼育に力を入れ、繁殖に成功するようになったそうです。
フェンス越しですが、目の前にまでやって来ます。
ここではとにかく近くで見ることができるのが最大の魅力。体の細かい部分までよーく観察することができます。ただ、2号舎と4号舎はフェンス越しなので写真撮影には余り向いていないかもしれません。
レッサーパンダの特徴の一つである「物がつかめる前足」をじっくりと観察できました。
国内にわずか7頭! 貴重なスマトラオランウータン

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