多種多様なカミキリムシの中でも変わり種! ヨモギが好物のキクスイカミキリとは?
[ちょっとマニアな季節の生きもの]昆虫研究家・伊藤弥寿彦先生が見つけた生きもののふしぎ
2024.04.27
昆虫研究家:伊藤 弥寿彦
しおれたヨモギを見つけたら…
「あっ、これはいるな!」と思って車を止めて、犯人を捜すことにしました。これはキクスイカミキリの仕業です。しばらくヨモギを眺めると、予想どおり1cmほどの、紺色で胸にオレンジ色のポッチが可愛らしいカミキリが葉に止まっていました。
キクスイカミキリムシってどんな昆虫?
キクスイカミキリは北海道から屋久島まで分布している普通種です。実は胸のオレンジ色がない、全身が黒いアオキクスイという種類がいて、こちらは大珍品なのです! これまで関東地方だけで、ほんの数匹しか見つかっていません。どんな草を食べるのかもまだ誰も知りません。発見したら大ニュースまちがいなし。だれか見つけてください(笑)。
伊藤 弥寿彦
1963年東京都生まれ。学習院、ミネソタ州立大学(動物学)を経て、東海大学大学院で海洋生物を研究。20年以上にわたり自然番組ディレクター・昆虫研究家として世界中をめぐる。NHK「生きもの地球紀行」「ダーウィンが来た!」シリーズのほか、NHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」「南極大紀行」MOVE「昆虫 新訂版」など作品多数。初代総理大臣・伊藤博文は曽祖父。
1963年東京都生まれ。学習院、ミネソタ州立大学(動物学)を経て、東海大学大学院で海洋生物を研究。20年以上にわたり自然番組ディレクター・昆虫研究家として世界中をめぐる。NHK「生きもの地球紀行」「ダーウィンが来た!」シリーズのほか、NHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」「南極大紀行」MOVE「昆虫 新訂版」など作品多数。初代総理大臣・伊藤博文は曽祖父。