目指せ研究者! 恐竜好きの少女だった国立科学博物館の木村先生が、ほ乳類の専門家になったきっかけとは?

【MOVE生きもの相談室】子どもたちから集まった生きものにまつわる質問に答えます!

「僕は恐竜の化石に小さいときから夢中でしたが、哺乳類化石のことはあまりよく知りませんでした。恐竜が好きだった木村先生が、哺乳類の専門家になったきっかけは何ですか? 研究をしていて、ワクワクすることや面白いなと思うのはどんなときですか?」(かふう・小学3年)

答えてくれたのは…

木村由莉/きむらゆり
古生物学者。国立科学博物館地学研究部研究主幹。子どものころから恐竜が大好きで、現在はネズミなどの陸生ほ乳類化石の研究をしています。
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回答:心の底からおもしろい!と思えるジャンルだったから

MOVE「恐竜2 最新研究 新訂版」より
私は小さいころから恐竜博士になりたいと思っていたけれど、学生のころは恐竜の研究ができる大学が日本にはひとつもなかったんです。だけど、たくさんの人が「なりたい」と思うジャンルで、自分はなれるのかな? もしかしたらなれないかもしれない、と不安に思うことが何度かありました。

でも研究者になりたい! 研究者になるなら自分には何が適しているのかな、と思ったときに、ほ乳類化石の冨田先生の研究室に遊びに行かせていただいたんです。そこで、ほ乳類の頭骨などを顕微鏡で見たときに、心の底から面白いと思えて、自分はこれをやったら、他の人の研究とかぶらないし、研究者になれるんじゃないかなと思ったのがきっかけです。

研究で面白いのは、研究チームを組むことで、自分が持っていないテクニックなどを知ることができることです。この世にまだ発見されていないまったく新しいものを探していくのはとても面白いです。

特に新種の化石を発見したときがいちばん嬉しいですね。いままでに10種類くらい発見しているんですよ!

国立科学博物館 収蔵庫見学にて

木村先生のインタビューを掲載中!「恐竜2最新研究 新訂版」発売中!

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