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影響を受けた人は…?
宮澤
「嵐」さんですね。嵐さんにあこがれて、この世界に入ったんです。小さいころから、歌って踊ることが好きな子だったんです。ダンススクールに通ったりもしてましたし。
おうちでおもちゃのマイクを持って、歌いながら踊るのは、アイドルを目指すずっと前からしてましたね。
テレビの画面で嵐さんを見たときに「ああ、こういう人たちみたいになりたい」とすごく思って、そのあと「モーニング娘。」が好きになって……。
好きになっていったものが全部、歌って踊るという……。だから、そういうパフォーマンスをする人たちに憧れて、この世界に入ったので、完全に影響を受けていますね。
──実際に、嵐さんに会ったことはあるんですか?
宮澤
はじめてお会いしたときは、こうですよ。(大きな目をさらに見開いてみせる宮澤さん)
だめだだめだ、ファンの気持ちは捨てなきゃって、こういう目線で一点集中でした。横も後ろも絶対に見ないの。
誰にもこの気持ちは悟られちゃいけないって思いで、冷や汗だけかいてました。衣装の下だけ、すんごい汗かいて、だめだだめだ、ばれちゃいけない、ばれちゃいけないって(笑)。
嵐さんのおかげで、この世界に入ることができました。
──黄川田さんは、いかがですか?
黄川田
むずかしいなあ。日々、影響を受けているからなあ。この人っていうのは、あんまりいないですけど、一番影響を受けているのは、兄かもしれないですね。
小さいときからずっと、お兄ちゃんが良いというものは好きになってました。
食べ物でもお酒でも、お兄ちゃんが好きと言うものは、それがいいんだあと思って、自分の好みになっていますね、知らないうちに。
宮澤
へー、そうなんですね。
──さきほど、宮澤さんもご兄弟がいると……。
宮澤
兄がふたりいますが、影響はまったく受けてないです(笑)。
でも、話はよくしますよ。兄にはリアル視聴者の子どももいるので。
「来週の『デッカー』、まじやばいから、絶対リアルタイムで観てね」とか「来週もやばいけど、今週もやばいから」みたいなの。つねにやばいんですけど(笑)。毎週のように話しますね。
兄とのコミュニケーションは『ウルトラマンデッカー』を通してすごく増えました。連絡を取る機会も、以前より多くなったかもしれないですね。
兄も『ウルトラマンデッカー』にはまっちゃって。ウルトラ好きが再燃して「自分の息子には負けてられない」って、意地の張り合いはすごくしていますね(笑)。
黄川田
『デッカー』は大人が観ても楽しめますからね。はまる気持ちがすごいわかる。
思い入れのあるシーンを振り返る
黄川田
ほんとにいっぱいあるんだよなあ。
宮澤
撮影が終わってだいぶ経つけど、まだ鮮明に、ぜんぶ思い出せちゃいますし。
黄川田
やっぱ、僕は第2話かな。「この6人が、新生GUTS-SELECTです」っていうシーン。ここからこのチームがはじまるっていう。
あとは……。
黄川田
佐江ちゃん回の第10話じゃない、やっぱり。
宮澤
えー、自分で自分の回推すのって、どうなんですか?
黄川田
いいじゃんいいじゃん。
宮澤
やですよ、やだー。
黄川田
おれの推し。隊長の推し(笑)。
宮澤
第10話は、忘れられないというか、特別な回でしたね。でも、自分がメインの回だからといって、気合を入れすぎちゃいけないな、とは思ってました。
放送後は、みんなからどういう評価をされてるのかなあって、いつも以上に「#ウルトラマンデッカー」を見ちゃいましたね。
めっちゃよかったですよね。泣いちゃったもん。
宮澤
えー、うれしいです!
第10話は、なんていうんだろう、話の内容も今までとはちがう路線ではあったので。
怪獣を退治していく、かっこいいデッカーが続いてたのに、ここで、ひとりの人物の過去の話や重めの話が、こんな盛り上がっている真っ只中に入っていいのかという不安な気持ちもありました。
でも、たくさんの方からうれしい感想をいただいて、演じられてよかったなあと思いました。
大人向けの回だったんじゃないか、とは思いますけどね。
──いや、そんなことはないと思います。お子さんの心にも残ったすばらしい回だったと思います。
ファンの方の感想でおもしろかったのは、カイザキ サワとウルトラマンコスモスを会わせたい、というのがありましたね。
コスモスも、怪獣には怪獣の世界があるというのをすごく大切にしているウルトラマンだったから。だから、カイザキをコスモスとムサシに会わせたいって。「すごいなあ、そんなふうに考えるんだ」って思いました。