10月10日 ウルトラマンガイア ガンQが我夢を惑わせる!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」10月10日(1998年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月10日」(1998年)。
『ガイア』怪獣のなかでも高い人気を誇るガンQと戦うウルトラマンガイア  ©円谷プロ PHOTO/講談社
“平成ウルトラマンシリーズ”第3作の『ウルトラマンガイア』は、天才的な知能を持った人間たちの科学者ネットワーク「アルケミー・スターズ」の一員、高山我夢(がむ)が地球の大地の光を手にしてウルトラマンガイアに変身。海の光を手にした藤宮博也=ウルトラマンアグルとともに、地球を破滅に導く根源的破滅招来体と戦う物語だ。

演習中に巨大な目を発見した特捜チームXIG(シグ)。目に恐怖した我夢は攻撃させるが、それによってチーム・ファルコンの米田達彦リーダーが負傷してしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

地表に巨大な目が出現!

1998年10月10日は『ウルトラマンガイア』第6話「あざ笑う眼」が放送された日です。XIGの戦闘機部隊であるチーム・ライトニングとチーム・ファルコンの演習が行われた。経験で勝るチーム・ファルコンに若いチーム・ライトニングの隊員たちは敗北を喫するが、チーム・ライトニングの梶尾克美リーダーが反撃。チーム・ファルコンの隊員たちを撃破し、米田リーダーとの一騎打ちが展開される。ドッグファイトを行うリーダーたちだったが、米田リーダーは山中で不審な物体を発見し、演習の中止を求めてきた。

米田リーダーが見つけたのは、岩に張りついた巨大な目だった。謎の目を分析する我夢だったが、熱反応を持たず生物とは考えられなかったものの、確かにそれは生きているように見えた。そのとき、目は周囲の岩石を浮遊させて梶尾リーダーたちに攻撃を仕掛けてくる。岩石を浮遊させるには何らかのロジックがあるはずだが、目からは物理的な現象は発せられていない。科学者である我夢は、科学的な説明ができないこの不条理さに困惑するしかなかった。そんな我夢たちを、目はあざ笑うように形を歪ませる。

目への対処法を必死に考える我夢。しかし、頭の中に目とは関係のない、幼少のころにいじめられた記憶やウルトラマンアグルに変身する藤宮博也の不敵な笑みが浮かんできた。我夢はその恐怖を振り払うように攻撃を提案する。敵の存在が分子によって構成されている以上、物理的な攻撃は効果があると考えたのだ。梶尾リーダーたちは目にミサイルを発射するも、ミサイルはなんの効果もなく吸収されてしまう。そのうえ、目は吸い込んだミサイルを逆に発射し、その不意打ちを受けた米田リーダーの機体は飛行不能になってしまう。
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