8月17日 ウルトラマンタロウ 花火につられて子ども怪獣が地球に落ちてきた!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」8月17日(1973年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月17日」(1973年)。
フライングライドロン(子)と戦うウルトラマンタロウ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1973年4月6日より放送が開始された『ウルトラマンタロウ』。ウルトラの父と、ウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウは、宇宙科学警備隊ZAT(ザット)の隊員である東 光太郎と一体化し、怪獣や宇宙人と戦う。

夏休みを利用し、白鳥姉弟とともに信州へ旅行にやってきた光太郎。光太郎たちが宿泊した民宿の主人の妻・お杉は、一人息子が病死したショックで2ヵ月前から記憶喪失となっていた。そんななか、怪獣の親子が地球に接近するが、子ども怪獣が地上に落下してしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

民宿に遊びにきた光太郎たち

1973年8月17日は『ウルトラマンタロウ』第20話「びっくり!怪獣が降ってきた」が放送された日です。白鳥さおり、健一姉弟とともに信州の民宿を訪れた光太郎。健一は豊かな自然に大興奮。民宿の主人も良い人で、光太郎たちは休暇を楽しく過ごそうとしていた。すると、和服姿の女性が現れ、無言で健一のことを見つめる。何とも言えない雰囲気の女性に、不気味さを感じる健一。その女性は民宿の主人の妻であるお杉だった。夫妻は2ヵ月前に一人息子を亡くしており、それ以降お杉は記憶喪失になり、息子を失くす直前まで続けていた千羽鶴を今でも折り続けているという。

その夜、村の神社では夏祭りが行われており、光太郎たちも花火を見に花火大会の会場に向かった。一方そのころ、宇宙を旅している怪獣・フライングライドロンの親子が地球の近くを通りかかった。しかし、フライングライドロン(子)は信州の上空に打ち上がる花火を本物の花と勘違いし、花をついばもうとして接近。花火の火を受け、まるで人間の子どものような悲鳴をあげて地上に落下してしまう。

何かが落ちてきた爆音と衝撃で花火大会の会場はパニックに。同時に天気は急変し、大雨が降りはじめる。それらは、子どもを探すフライングライドロン(親)が発生させたものだった。外で響く悲鳴が怪獣の声かもしれないと考えた光太郎。「怪獣なら、今夜のうちにやっつける」と持ち込んでいたZATの制服に着替えようとした光太郎だったが、そこにお杉が現れ「あんなに悲しげに泣いている子どもを虐めようなんて、いけませんよ」と声をかける。
子どもを心配するフライングライドロン(親)  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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