あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月17日」(1973年)。
夏休みを利用し、白鳥姉弟とともに信州へ旅行にやってきた光太郎。光太郎たちが宿泊した民宿の主人の妻・お杉は、一人息子が病死したショックで2ヵ月前から記憶喪失となっていた。そんななか、怪獣の親子が地球に接近するが、子ども怪獣が地上に落下してしまう。
民宿に遊びにきた光太郎たち
その夜、村の神社では夏祭りが行われており、光太郎たちも花火を見に花火大会の会場に向かった。一方そのころ、宇宙を旅している怪獣・フライングライドロンの親子が地球の近くを通りかかった。しかし、フライングライドロン(子)は信州の上空に打ち上がる花火を本物の花と勘違いし、花をついばもうとして接近。花火の火を受け、まるで人間の子どものような悲鳴をあげて地上に落下してしまう。
何かが落ちてきた爆音と衝撃で花火大会の会場はパニックに。同時に天気は急変し、大雨が降りはじめる。それらは、子どもを探すフライングライドロン(親)が発生させたものだった。外で響く悲鳴が怪獣の声かもしれないと考えた光太郎。「怪獣なら、今夜のうちにやっつける」と持ち込んでいたZATの制服に着替えようとした光太郎だったが、そこにお杉が現れ「あんなに悲しげに泣いている子どもを虐めようなんて、いけませんよ」と声をかける。