あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月19日」(1998年)。
アルケミー・スターズの研究施設であったプロノーン・カラモスにアルギュロスが出現。アグルがアルギュロスを撃破したかに思えた。我夢は、アグル=藤宮博也が不自然なほど必死に戦う姿に違和感を覚え、プロノーン・カラモスに赴く。そのころ、藤宮は初めて自分がアグルに変身したときのことを回想していた。
アグルがアルギュロスと対決
アグルはリキデイターを連続発射。アルギュロスは爆発とともに姿を消した。アグルが、普段の姿からは想像できないほどの必死な戦い方をしたことや、すぐに現場に駆けつけてきたことに違和感を覚えた我夢。調査の結果、アルギュロスの出現地点には、今は使われていないアルケミー・スターズの研究施設「プロノーン・カラモス」があることに気づく。
プロノーン・カラモスは、藤宮がアルケミー・スターズを抜けた際に借り受けていた施設だった。一方そのころ、藤宮は傷ついた体を引きずって、プロノーン・カラモスを目指していた。アルギュロスは、プロノーン・カラモスを狙っていたのだ。そして、藤宮は自分がアグルの光を手にしたときのことを思い出していた。
4年前、藤宮は光量子コンピューターのクリシスを完成させた。しかし、クリシスは起動すると「近未来に、地球と人類に破滅をもたらす破滅招来体が襲いくる」という結論を導き出す。藤宮たちは、この答えを導き出している要素が何か調べるが、何が原因で地球と人類が破滅するのかを突き止めることができなかった。
しかしあるとき、藤宮は地球に存在する要素から人類を消去して、計算を試みる。すると、地球の滅亡は回避された。地球滅亡の原因は人間だったのだ。どうすれば地球と人類の滅亡が回避できるのか、悩む藤宮。すると、突如端末の画面に「AGUL」という文字が表示された。そして画面が発光すると、藤宮は謎の場所に佇む青い巨人の姿を見たのだった。