5月10日 ウルトラマンレオ 父を亡くしたトオルにカネドラスが迫る!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月10日(1974年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月10日」(1974年)。
カネドラスと戦うウルトラマンレオ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1974年4月12日より放送が開始された『ウルトラマンレオ』。地球を防衛する宇宙パトロール隊MAC(マック)のおおとりゲン隊員が変身するウルトラマンレオは、L77星が故郷で宇宙拳法の達人! 得意の格闘技で宇宙の平和を守る。ウルトラセブン=モロボシ・ダンがMACの隊長を務めていたことや、シリーズ後半「恐怖の円盤生物シリーズ」のハードなストーリー展開は現在でもファンの間で語り草になっている。

母親を亡くし、父親、妹のカオルとともに暮らしていた梅田トオル少年。しかし、父親がツルク星人に殺害されてしまった。ツルク星人はレオによって倒されたが、両親を亡くしたトオルは、自暴自棄になってしまう。そこに、新たに怪獣・カネドラスが現れた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

両親を亡くしたトオル

1974年5月10日は『ウルトラマンレオ』第5話「泣くな!おまえは男の子」が放送された日です。城南スポーツクラブのイベントで、ピクニックにやってきたゲンたち。イベントには、父母たちも同行していたが、父親を亡くしたばかりのトオルにとって、友人たちが両親と楽しく遊んでいる光景を見るのは辛く、楽しむことはできなかった。

ゲンはトオルの父親代わりになろうとし、声をかける。ゲンの言葉に笑顔が戻るトオルだったが、ゲンのマックシーバーに通信が入った。怪獣が出現し、暴れているらしい。ゲンは、城南スポーツクラブの大村正司や山口百子にトオルを任せ、MACの任務に戻ろうとする。しかし、それによってトオルは再び、不機嫌になってしまうのだった。

一方、街では怪獣・カネドラスとMACの戦いが展開されていた。しかしMACは、まるでウルトラセブンのアイスラッガーのように、頭部から着脱可能なカネドラスのブーメラン・ドラスカッターに苦戦。カネドラスは姿を消してしまう。一方、MACステーションに戻ったゲンだったが、戦いに間に合わなかった。ダンに到着が遅れた理由を話したところ、「何百人ものトオルができたかもしれない」と𠮟責を受けたのだった。

その夜から、ゲンはダンの依頼で大村が作った機械を相手に、特訓を開始した。翌日、スポーツクラブ内で訓練を続けていると、同じフロアで子どもたちの練習も始まった。跳び箱を飛ぶトオルに目をやるゲンだったが、トオルはあまりやる気はないようだ。そして、トオルはそれを見透かされ、指導員の猛に飛べるようになるまで続けるよう言われる。それを見たゲンは、ひとりの少年の心を救うこともできない自分の無力さを、痛感したのだった。
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