4月10日 ウルトラQ お金が大好きな少年がカネゴンになってしまう!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 4月10日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月10日」(1966年)。
カネゴンになってしまった金男少年  ©円谷プロ
『ウルトラQ』は、ウルトラマンシリーズ第1作目となる全28話のテレビシリーズ。巨大ヒーローが登場せず、星川航空パイロットの万城目 淳、助手の戸川一平、そして毎日新報カメラマンの江戸川由利子たちが怪奇な事件に遭遇する模様を描く。

お金にがめつい加根田金男少年は、不思議な繭に飲み込まれカネゴンになってしまった。カネゴンは友人たちにお願いし、元の姿に戻る方法を探す。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

金男がカネゴンに

1966年4月10日は『ウルトラQ』第15話「カネゴンの繭」が放送された日です。お金にがめつく、人が落としたお金を自分のものにしてしまうガキ大将の金男少年。ある日、金男は子どもたちが開くバザーで、お金の音がする不思議な繭を手に入れた。その後、帰宅した金男は、お金のことばかり考えていることを親に咎められる。

「今の世の中、親よりお金のほうが大事だもんな」そう言う金男に、母親はあまりお金にばかり執着していると「カネゴン」になってしまうと、忠告する。しかし、金男はその話を聞こうともしないのだった。金男が自室に戻ると、持ち帰った繭が巨大に成長していた。繭の中には大量の小銭が入っており、金男は大喜び。しかし、身を乗り出してお金を取ろうとすると、金男は繭の中に引きずりこまれてしまう。
巨大化した繭の中には小銭が詰まっている  ©円谷プロ
翌日、目を覚ました金男は、鏡に映った自分の姿に驚いた。なんと、母親の言ったとおり、金男はカネゴンになってしまっていたのだ。両親に怖がられ、街をさまようカネゴン。友人に、元に戻るための方法を探すよう頼むが、普段の行いが悪いからか、お金を請求されてしまうのだった。

友人に150円を払い、協力してもらうことができたカネゴン。友人は、ほかの子どもたちからお金を集め、カネゴンに食べさせる。すると、カネゴンの胸にあるレジスターの数字が増えていった。カネゴンは、お金が食べ物なのだ。ひとまずその場をしのぐことができたカネゴンだったが、レジスターのカウントが0になると、餓死してしまうと推測された。
次のページへ 元の姿に戻る方法を探すカネゴン
28 件