あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月10日」(1966年)。
お金にがめつい加根田金男少年は、不思議な繭に飲み込まれカネゴンになってしまった。カネゴンは友人たちにお願いし、元の姿に戻る方法を探す。
金男がカネゴンに
「今の世の中、親よりお金のほうが大事だもんな」そう言う金男に、母親はあまりお金にばかり執着していると「カネゴン」になってしまうと、忠告する。しかし、金男はその話を聞こうともしないのだった。金男が自室に戻ると、持ち帰った繭が巨大に成長していた。繭の中には大量の小銭が入っており、金男は大喜び。しかし、身を乗り出してお金を取ろうとすると、金男は繭の中に引きずりこまれてしまう。
友人に150円を払い、協力してもらうことができたカネゴン。友人は、ほかの子どもたちからお金を集め、カネゴンに食べさせる。すると、カネゴンの胸にあるレジスターの数字が増えていった。カネゴンは、お金が食べ物なのだ。ひとまずその場をしのぐことができたカネゴンだったが、レジスターのカウントが0になると、餓死してしまうと推測された。