ウルトラ怪獣の中には、モチロンなど相撲を取るものも少なくありません。そして、相撲の神様が怪獣となって登場したこともあるのです。今回取り上げるのは「1月14日」(1981年)のエピソード。
足柄山に少年の姿をした相撲の神様が現れた。そのすもう小僧は、100番相撲を取るまで山に帰らないらしい。普段は温厚だが、ひとたび怒ると怪獣・ジヒビキランになってしまうすもう小僧を山に帰そうとする猛だったが、すもう小僧を利用して金儲けをしようとする者が現れて……。
すもう小僧がやってきた
少年が四股を踏むと、地響きがなり、少年が伝説のすもう小僧だと思った部員たちは相撲を取ることに。果たして、すもう小僧は部員たちを軽々と蹴散らしていった。
合宿部屋に泥棒に入ろうと、そのやりとりを見ていたふたりの泥棒は、すもう小僧を金儲けに使えないかとたくらむ。そして、すもう小僧に「街に行けば相撲の強いやつがたくさんいる」と吹き込み、街に連れ出した。
相撲部OBとして合宿に参加していたセラ隊員からの連絡を受けて出動し、街ですもう小僧を発見した猛とエミ。すもう小僧に山に帰るように言うが、聞き入れないため、すもう小僧と相撲をとることになる。猛が自分たちの計画の邪魔になると考えた泥棒たちは、猛とエミを背後から襲って気絶させ、再びすもう小僧を連れ出す。
すもう小僧に賞金をかけ、参加費を取ってすもう大会を開催する泥棒たち。挑戦者たちは、すもう小僧に挑んでは返り討ちにされ、泥棒たちは大儲けをするのだった。