10月8日 ウルトラマン80が怪獣バルのお母さんになる!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 10月8日(1980年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月8日」(1980年)。
バル(右)を守りザキラ(左)と戦う、ウルトラマン80  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1980年4月2日より放送が開始された『ウルトラマン80』。中学校の教師であり、地球防衛軍の怪獣・怪事件の対策チームUGMの隊員でもある矢的 猛がウルトラマン80に変身。人間の憎しみや悲しみといったマイナスエネルギーが生み出す怪獣に立ちむかう。

宇宙から飛来した謎の物体は、怪獣の卵だった。孵化した怪獣・バルは猛のことを母親と思いこみ、懐く。そんななか、怪獣の死骸が宇宙から降り注ぐという事件が相次いで発生。それはバルたちの天敵である怪獣・ザキラの仕業だった。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

卵から怪獣が孵る

1980年10月8日は『ウルトラマン80』第28話「渡り鳥怪獣の子守歌」が放送された日です。東京の夜空に流星群が輝き、その直後に隕石が降り注ぐという事件が発生した。翌日、UGMは調査に向かう。すると、今度は別の地区に、怪獣の卵が落下してきたという連絡も入る。猛とイケダ隊員は、イトウチーフの指示で卵の落下地点に向かう。イケダに立ち入り禁止の処置を指示し、卵の様子をうかがう猛。すると、卵が孵り、怪獣の赤ちゃんが生まれた。怪獣は暴れるようなそぶりは見せず、保護されることになる。

その後、昨夜の流星群は渡り鳥怪獣であるバルの群れであることが判明。さらに、孵化した怪獣はバルの赤ちゃんだった。バルは刷り込みにより、生まれてすぐに見た猛のことを母親だと思っていると推測される。仲間たちから「バルのお母さん」と言われ、困惑する猛だったが、自分を慕うバルに悪い気はしないのだった。

しかし、その後も謎の隕石の落下は止まらない。隕石の正体はバルの死骸だった。バルの天敵である怪獣ザキラが、群れで移動するバルを襲って食べていたのだ。UGMはスペースマミーで宇宙に向かい、調査を開始。するとザキラがバルたちを襲っているところに遭遇。UGMはザキラのデータを取るのだった。
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